紬「ふふ…梓ちゃんの好きな鯛焼きよ」

梓「にゃ~!!」

律「すごいテンションだな梓」

澪「よっぽど好きなんだな鯛焼き」

唯「冷たくなるから早く食べようよ~」

紬「慌てなくても大丈夫よ唯ちゃん、ちゃんと保温できる容器に入れてきたから」

唯「流石ムギちゃんだね」

梓「にゃにゃにゃ」

律「唯より梓の方が今にも飛び出しそうだな」

澪「本当に猫みたい」

紬「それじゃあまず梓ちゃんからどうぞ」

唯「いいな~あずにゃん」

梓「にゃ~!!」

梓「いただきます」

梓「おいしいです!(いろんな鯛焼きを食べてきたけどこんなに美味しいのは初めて)」

唯「ねぇムギちゃん、どこの鯛焼きなの?」

紬「1日に100個しか作らない手に入れるのがスゴく大変なんだって斉藤が言ってたわ」

律「それならテレビで見たことある」

澪「ああ私も」

律「でもそれを簡単に手に入れるムギって…」

澪「ああ」


唯「へ~!!そんなに珍しい鯛焼きなんだぁ…でも普通のとどう違うの?」

律「確か中の餡にこだわりがあるらしいぞ、何でも日本一大きい粒餡らしいってテレビで言ってたな」

唯「日本一!?スゴイ私も早く食べたいよ」

律「私も早く食べたい!」

澪「わ、私も」

紬「慌てなくてもみんなの分もあるからね」

梓「(美味しい!中の粒餡の粒も大きくて私の好みだ)」

梓「(本当に反省しないと、ムギ先輩を……先輩達を疑って)」

唯「美味しい!」

律「おぉ!確かにこるならテレビで宣伝されるわけだ」

澪「美味しい」

紬「喜んでもらえて嬉しいわ」


梓「本当に美味しいです(そうだ!唯先輩にちゃんと謝らないと)」

梓「もう1つ食べていいですか?」

紬「好きなだけ食べていいわよ」

梓「ありがとうございます(でも鯛焼き食べてからにしようかな)」



梓「(本当に美味しいな~………ん?)」

梓「(何か毛のような物が……お店の人の毛でも入っちゃったのかな?)」

梓「(まさか虫とかが入ってるとか…ってそんなわけないじゃん、お店で出すものに虫なんて入ってるわけ)」


梓「おうぇぇ」ビチャビチャ

唯「あ、あずにゃん!?」

梓「ブリ…ごき…ゴキブ…」ブルブル

律「梓どうした!?大丈夫か?」

梓「おうぇぇ」ビチャビチャ

紬「大丈夫?」

澪「梓大丈夫か?」

梓「おうぇぇ(な、中にごき…ゴキブ……ゴキブリが)」ビチャビチャ


梓「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……っ!!」

梓「うわぁぁぁぁぁ!!」ヒュッングシャ

梓「うわぁぁぁぁ!!」ヒュッングシャ

唯「あずにゃんどうしたの!?」

律「お、おいせっかくの鯛焼きを投げたりしたら」

澪「梓!?」

紬「ご、ごめんなさい、そんなに美味しくなかった?」


唯「でも梓ちゃん美味しいって」

律「ああ、美味しいそうに食べてた」

紬「…だったらどうして」

澪「それより梓を止めないと!」

梓「うわぁぁぁぁ!!」ヒュンッグシャ

律「おい梓やめろ!!」

梓「うわぁぁぁ」ジタバタ

律「や、やめろ…いてっ…おとなしくしろ梓」

梓「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」

律「ふ~…大丈夫か?梓」

梓「………だった」


律「どうした梓?」

梓「お前達を信じたのがバカだった!!」

唯「あず…にゃん?」

梓「それがお前達のやり方なんだな!!人を信用させ油断させてっ!!」

澪「梓何言って」

梓「うるさいっ!!」

梓「わかってるんですよ!!先輩達が一年前にあった事件の犯人だって事は」

律「お、おい梓、まさかあの話しまだ」

梓「もともといたけいおん部の一人だった人を殺して埋めたって事も!!私を殺そうとしてる事も全部知ってる!!」


唯「あずにゃん何言ってるの?私には何がなんだが」オロオロ

梓「黙れ」

唯「っ!!」ビクッ

梓「人殺しが私の名を気安く呼ぶな」

律「おい!冗談にしてはふざけすぎだぞ!!」



梓「冗談?アッハッハッハッ冗談ですか?」

梓「先輩は冗談で人を殺せるんですね」

律「だからお前いい加減に」

梓「いい加減にするのはお前達の方だ!!」

梓「私は絶対にお前達に殺された先輩のようにはいかない!!」

梓「お前達が犯人だって証拠をつきとめてやる!!」


梓「それじゃあさようなら……もう部活には来ませんから」ガチャ



シーン

唯「ねぇどういう事!?あずにゃん何を言ってたの?」

律「実は…」



唯「それじゃああずにゃんはりっちゃんとムギちゃんの話しを信じて」

律「多分な」

紬「本当にごめんなさい」

澪「でもさっきの梓は普通じゃなかったよ、いくら律とムギの話しを真に受けてるからっていっても)」

唯「それじゃあみんなでお見舞い行こうよ」

律「でも梓の奴私達の事…」


唯「大丈夫だよりっちゃん!!」

唯「ちゃんと話せばあずにゃんだってわかってくれるよ」

律「…唯」

澪「そうだな、このままってのは嫌だしね」

紬「行きましょう!」


梓「クソッ!わかってたじゃないか!!アイツらが人殺しなんて事は」

梓「抱きつかれてあったかいなんて思って…私のためにって用意してくれて……全部私の油断を誘う事だなんてすぐ気づくはずなのに!!」

梓「でも二度と信じない!アイツらなんか!!」

梓「ふぁ~…何だか眠く…」

梓「だ、ダメだっ!!眠っちゃダメだ!!寝たらアイツらが……」

梓「ふぁ~…あれ?何だか体の力が……どうして?……まさかムギ先輩がくれた飲み物って………」スースー


唯「……あずにゃんと仲直りできるかな」

律「なんだよ~、唯ってばさっき私には偉そうに言ったくせに」

唯「だってあずにゃんと二度とお話したり、抱きついたり出来ないって思うと私…」

澪「最後のは余計だけど、私も梓に嫌われたままは嫌だ」

紬「私も」

律「もちろん私だって!!だから梓の家に行くんだろ?」

唯「うんっ」

律「梓の奴こんなにも先輩に思われて幸せ者だな」

澪「元はと言えば律とムギが…」

律紬「「ごめんなさい」」



……

梓「……んっ…私眠って…」

梓「っ!!」バッ

唯「あずにゃん大丈夫?」

律「あのな梓、実は梓に謝らないといけない事が…」

梓「な、何で先輩達がここにいるんですかっ!!」

梓「(そうだ!先輩達は私の家の鍵を持ってるんじゃないか!!クソッ!!なんでチェーンもしなかったんだ)」

梓「…そうだ、お茶…ムギ先輩のお茶に睡眠薬って入ってたんですか?(私がまだ生きてるって事はまだ私を殺すつもりはないみたいだ、でも私の家に来たという事はいずれは殺すって事)」

紬「そういうのは入ってないけど」

梓「そうですか(嘘だっ!ムギ先輩が私の溜めに入れたお茶は私しか飲んでない……でも少しでも時間をかせがないと)」

梓「(ダメだ時間を稼ぐ事が何も見つからない!!)

律「なぁ、梓私の話しを」

梓「(殺される!殺される!殺される!殺される!)」ハァハァハァ

律「頼むから話しを聞けって!!」

唯「お願いあずにゃん話を聞いて」ガシッ


梓「…うわっ!ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


フォンッ…グシャ…

フォンッ…グシャ…

フォンッ…グシャ…

フォンッ…グシャ…

フォンッ…グシャ…

フォンッ…グシャ…




梓「…んっ…ふぁ~…朝?」

梓「あれ?何で唯先輩達家にいるんですか?」

梓「せ、先輩血が!!…皆さんも!!」

梓「な、何で!?誰がこんな事を!!………あれは私のギター?」




梓「あれ?何で私のギターが血だらけに……あれ?私の体も血だらけに……っ!!」

梓「思い出したっ!!そうだっ!私が殺したんだっ!」

梓「わ、わた…私…私が先輩達を」

梓「でも殺さなきゃ殺されていた!!そうだっ!!現に唯先輩が殺そうと」

梓「そうだ、これは正当防衛なんだ!!私は悪くない!」

梓「悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない」


ガサガサ

梓「下に誰か来てる?……あれは!」

梓「あれはきっとムギ先輩の!!」

梓「私を殺して車に乗せてどこかに埋める気だったんだ!!でもムギ先輩からなかなか連絡がないからここに…」

梓「殺される!ここにいたら……早く逃げないと!!」


梓「よし、これで二階から飛び降りて……」チラッ


梓「ねぇ唯先輩、どうしてですか?」


梓「あんなに暖かい先輩がどうして人殺しなんかっ!!」

梓「どうしてですか?律先輩」

梓「あんなに楽しい律先輩がどうして」
梓「答えてくださいよ澪先輩っ!!どうして澪先輩がっ!!」

梓「ムギ先輩も黙ってないで何か言ってください!!あんなに優しいムギ先輩が何でっ!!」

梓「なんで…人殺しなんか…なんで……私を殺そうとしたんですかっ!」


梓「私が秘密を知ったからですかっ!?私が秘密を知ってしまったから!!」

梓「だから私の口を封じようとしたんですかっ!?だったら言ってくださいよっ!!」

梓「言ったら私は絶対誰にも話たりなんかしませんでしたっ!!例え先輩が人殺しでも私だけは先輩の事を信じてました!!」




ガチャ

梓「っ!!中に入って!!」ビクッ

梓「すみません…唯先輩…律先輩…澪先輩…ムギ先輩」

梓「私はもう行きますね、私わかったんです」

梓「先輩方は誰かに利用されたんですよね?だから仕方なく人殺しを」

梓「……どうして私は気づかなかったんだろう」


梓「でも必ず先輩達の敵はとりますから……だからさようなら……そして大好きでした唯先輩」




梓「…はっ…はっ…はっ…はっ」タッタッタッタッ

梓「…はっ…はっ…はっ…はっ…」タッタッタッタッ

どこへ走ってるかわからない

梓「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」タッタッタッタッ
どこへ走ってるかわからないけど立ち止まるわけにはいかない

梓「はぁ…はぁ…はぁ」タッタッ

だって立ち止まるとアイツらが…アイツらが私を殺しに来るから


梓「来るなぁ!!来るな!!来るな!!」タッタッタッタッ

梓「はぁ…はぁ…謝ったじゃないですか!!ゴメンって!!謝ったのに!」タッタッタッタッ

アイツらはずっと私の後を追ってくる、私を殺そうとずっと

梓「なのに何で私を殺そうとするんですかっ!!」タッタッタッタッ

捕まるもんか!!アイツら何かに殺されてたまるものかっ!!



梓「はぁ……はぁ…はぁ…はぁ」

梓「はぁ……はぁ…はぁ…」

梓「謝りますからっ!!土下座でも何でもしますから許してくださいっ!!」

それでもアイツらは私と殺そうとやってくる

梓「ごめんな…さいごめん…なさいごめんなさい…ごめんなさい」ガリ…ガリガリガリ



梓「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ



梓「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガリガリガリガリ

梓「ご、ごふぇ…ごふぇんな…ふぁい」ガリガリ

梓「ごふぇ…ごふぇんな…ごふぇんなふぁい」ガリガリ

梓「ごふぇ…ごふぇんな…ごふぇ………………………」

梓「…………」



「今回も私の勝ちだね、梓ちゃん」ザッザッザッ

「これで4250回梓ちゃんの負けだね…ふふっ後何回梓ちゃんは死ぬのかな?」

憂「私とお姉ちゃんはずっと一緒にいるの、ずっと同じ高校に行って、同じご飯食べて、同じ家で寝て」

憂「だからね……誰にも邪魔させないよ……梓ちゃんにもね」

憂「ふふふ…はは…あはははは!!この世界のお姉ちゃんは死んじゃったから次の世界のお姉ちゃんに会いにい~こうっと」

憂「それじゃあね梓ちゃん、今度は死なないといいね…ふふ…あは…あはははははは!!」


‐‐‐完‐‐‐