唯「そういえば澪ちゃんなんで 気を付けっ!してるの?」

澪「はひッ」

唯「楽にしてよいぞ!」

澪「ははあ!」

律「なんかそういう映画でもみたんじゃないか?」

和「影響されやすいわね」

律「それより早く飯くおーぜー」

澪(そうか、放課後になったら梓様にも会えるのか……楽しみだな)


ガラガラ

梓「唯せんぱーい! 借りてた辞書かえしにきましたよー!」

澪「梓!!」

紬「緊急イベント発生! 全会員はスタンバイせよ!!」

澪「り、了解!」


唯「あー、あずにゃーん!」

唯「放課後でよかったのにー」

梓「いえ、購買に行くついでにどうせならと」

唯「おー無理な理由をつくってまで私に会いたかったんだね」

唯「ういヤツういヤツ」ダキッ

梓「に"ゃ!?」

紬「会員NO.20895 秋山澪、しかと目に焼きつけなさい」

紬「これがゆいあず第1奥義 抱きつきよ!!」

澪「ああああ、これが! これが!?」

澪「って? これだけ? いつものことじゃないか……」

紬「まだよ」

唯「あーずーにゃん!」スリスリ

梓「ちょ、ちょっとやめてください人前で」

澪「おおおこれは!」

紬「第2奥義スリスリよ!」

澪「おおおお! ってこれもいつものことじゃないか……」

澪「限定イベントはないのか? 弾き語りとか……」

紬「……だまりなさい」

澪「握手会とかサインとか……」

紬「だまりなさい……」

澪「なー、梓ー」

梓「はい?なんですか澪先輩」

澪「ゆいあz」

紬「だまれぇ!」 ドゴォ

澪「ぐはぁ!!」

唯「うわー! 今日はムギちゃんまでおかしいよ!」

梓「突然のバイオレンスにどん引きです」

律「すっげー意味わかんないんですけど!」

和「あら、澪のポッケからなにかおちたわ」

紬「!!」

澪「う……アイタタ。あぁ、それはな和」

和「なんだ、ゆいあずファンクラブの会員証じゃない」

唯「!?」

和「澪も隠れゆいあずスキーだったのね」

梓「!?」

唯「……?」

澪「……???」

澪「隠れというか……その、え?」

律「おい、私は蚊帳の外かよ」

和「ほら、私の会員証よ」

澪「会員NO.8 しかもゴールド会員じゃないか」

和「そりゃあ私早期からゆいあずに目をつけてたもの」

澪「早期からって」

和「そうね、梓ちゃんが入学したくらいからかしら」

澪「えっ! そんな前からユニットあったのか?」

和「ユニット? あぁカップリングのことね?」

澪「カップリング曲もあるのか!?」

和「……あら?あなた何も知らないのね」

和「そんな知識でゆいあずを語るなんてにわか丸出し」

和「恥を知りなさい?」

澪「……え」

澪「ちょっと待て。私は唯とも付き合い長いけど」

澪「ゆいあず結成ってこの間の演芸大会からだよな……」

紬「澪ちゃんいいからだまりなさい」

唯「ねーなんの話してるの?」

梓「はっ! ……ゆ、唯先輩、あんまり突っ込んじゃ火傷しますよ///」

律「ほほぉつまりつまり。全然わからん!」

和「やれやれ……まぁ簡単に説明すると」

紬「説明しちゃうの!?」

澪「教えてくれ和。どうやら無知は罪なようだ」

梓「ちょ……和先輩そのへんにしといたほうが」

唯「私もききたーい」

和「いい? 耳の穴かっぽじってよーく聞くのよ?」

律「おう!」

澪「……」ホジホジ

梓「澪先輩……」

和「ゆいあずっていうのはね」

和「唯と梓のユニットのことでもあるけど」

和「その前に『カップリング』なの」

和「カップルよ。つまりアベック」

和「唯×梓が正しい表記。二人の絡みって解釈」

澪「……は?」

律「えっ!?」

梓「///」

唯「え~、私とあずにゃんってカップルだったんだー」

和「そうよ、ファンは二人がイチャイチャする光景をみて」

和「センズリしたり、萌え萌えキュンしたり、悶え苦しんだり」

和「同人誌をかいたり、ゴミ溜めで糞スレを乱立したり」

和「黒歴史を量産しちゃったり」

和「もう十人十色よ」

律「おっそろしい世界だなー」

紬「そうなのよ」

紬「ファンの暴走は私だけでは抑えられないわ」

紬「例えば」

紬「こうやる以外はねっ!!」

ドゴォ!!

和「ぐはぁ!!」

紬「和ちゃんあなたはファン失格よ。自然にひっそり見守る、それが絶対の規則」

紬「もう終わりね……」

紬「純真な天使である唯ちゃんと梓ちゃんに秘密を漏らしたあなたは」

紬「これからファン2万人にリンチされるわ」

和「……!?」

梓「ちょ、ちょっとやめてくださいよ、そんなおっかないこと」

唯「はい和ちゃんメガネ。廊下まで吹っ飛んでたよ」

和「ありがとう……ありがとう……唯様」

律「と、とにかく平和にな! な!?」

澪「そうか……そうだったのか。ゆいあず……」

律「おい、澪……?」

澪「……そうだよ」

澪「女の子同士も素敵だな!」

唯「!?」

紬「覚醒ね」

梓「ちょっとぉ!なに洗脳されてるんですか!」

澪「ほら唯! 梓に抱きついて! もっと!もっと!」

唯「澪ちゃん……」

澪「梓もほら! にゃーんやめてくださいーって!」

梓「澪先輩……」

澪「ああああああゆいあず!ゆいあず!!」

ドゴォ!!

澪「ぎょへっ!」

紬「自然にっつってんだろうがー!!!」

律「ひいいいいムギがきれたああああ」

紬「デコ! てめぇもせっかくのゆいあずに毎度茶々いれてぶちこわしにしてんじゃねぇぞ!!」

律「おたすけえええええ」

唯「ムギちゃん落ち着いて!」

梓「ことの発端はあなたですよムギ先輩!」

紬「えっ、ふたりがそういうなら……」

律「おさまった!」

澪「うぐぐ……これが会長の力……!」

和「ゴールドである私さえも手も足も出ないなんて」

和「なんてことなの」

紬「てめぇの仕置はまだすんでないわああああああ」

ドゴォ バキィ!



梓「こんな人たちもう放っておいていきましょう唯先輩」

梓「ウチの教室でお弁当食べましょう」 グイ

唯「そうだね……ご一緒させてもらうよ」

律「おーい私もいいかなー」

紬「 て め え は っ !!!」

律「!」ゾク

律「ひえええすいませんでした おとなしく隅っこで弁当つついてます」

紬「わかればよろしい」

唯「ところであずにゃん」

梓「はい」

唯「女の子同士って変かな?」

梓「あへ!? へ、変ではないとおもいますよっ?」

梓「いまの世の中ならわりとマジョリティというかスタンダードというか」

梓「認知度がたかくなってますし、そういうコンテンツもありますし」

梓「私は結構ありかなーっておもいます///」

唯「そうなんだー」

梓「あの唯先輩、それってもしかして///」

唯「……」

梓「……」ゴクリ

唯「まぁ私は興味ないけどねー」

梓「えっ」

梓「えっ!?」

唯「ん? 何?」

梓「いや、ええと」


梓「えっ?」

唯「なにかまずかった?」

梓「だってこれじゃあ、あず→ゆいじゃないですかーー」

唯「?」

紬「それも良い」


お し ま い