~音楽室!~

律「……で」

澪「放課後までずっとこのままだったわけか」

唯「てへっ」ぎゅー

純「せんぱ~い…」ウルウル

梓「そうなんですよー」

純「なにさも面白いみたいな顔してるのあんた」

梓「いや、正直結構面白いよ」

澪「確かにな」

唯「私達面白いって、よかったね!」

純「よくない!」

梓(二人がこうしてる限り私が抱きつかれる心配ないしね)

純「澪先輩の前でこんなのカッコ悪い……」ぐすっ

唯「泣かないでー」

純「唯先輩のせいですよお」ぐすん

唯「純ちゃんが泣いたら、私まで……悲しく……………………ふ、ふえ…」ふるふる

純「わああああ!泣いてませんから!全然悲しくないです、なんか楽しくなってきちゃった!」


律「なーんか鈴木さん、唯の保護者みたいだなー」

澪「すっかり振り回されてるけどな」

純「う~…先輩たちも助けて下さいよ」

律「ていうか軽音部に来ちゃってるけど、自分の部活の方はいいの?」

純「こんな状態でジャズ研行けないですよ。恥ずかしいし、ジャズ研の先輩になんて言われるか…」

律「私達はいいのか」

純「軽音部は、なんかもう、特別なんで」

律「そっかー、そうだよなー、やっぱりぃ?」

唯「照れますなあ~?」

澪「褒められてないぞ」

唯「ぶー」

純「あの、先輩」

唯「なあに?」

純「ちょっと気になってるんですけど、なんで紬先輩はあんな幸せそうな顔でこっち見てるんですか」

紬「」ホワ~

梓「ああ、ムギ先輩は」

律「ま、あんまり気にするな」

純「すっごい気になりますよ。あんな幸せな顔してる人見たことないですって」

梓「よくあることだから」

純「さっきからお茶すごい勢いで淹れてるけど」

梓「それもよくあることだから」

純「っていうか既に一クラス分くらい紅茶ができてるよ!どんだけカップあるの!」

唯「放課後ティータイムですから!」

律「ムギもちょっとは会話に参加しろー」

紬「ほわ~…はっ」

律「帰ってきたか」

唯「ムギちゃん、おかえりっ」

紬「唯ちゃん……ぽっ////」

純(なんか変な反応してる)

紬「あのね、唯ちゃん」もじもじ

唯「なあに」

紬「式の日取りとか、会場とか決まったら絶対教えてね!」

純「なんか変なこと言ってる!」

純「違いますから!そういうんじゃないです私達!」

紬「えっ違うの」

唯「えっ」

純「えっ。なんで意外そうな顔してるの」

澪「ちがうのか!?」

律「なにい!」

純「違いますよ!!」

梓「そんなのって…」

紬「じゃあ何なの?二人は体だけの関係だっていうの!」

純「なんでちょっと切れてるんですか、違います」

紬「セフレだとでもいうの!?最低よ!」

純「違うってば!!」


―――――――――――――

紬「なんだ違うのね…」ショボン

純「そうです、かくかくしかじかなんです。ようやくわかってくれましたか」(何故がっかりしてる)

純「今気付いたけど梓とか他の先輩方はわかってやってましたよね」

律「てへっ」

澪「私はわりと本気で驚いたけど」

純「なにをですか!」

澪「だって、なあ」

梓「まんざらでもないって顔してるから…」

純「してない!」

唯「純ちゃ~ん」

紬「そうよね、やっぱり。そうやって体を重ね合わせてるってことは…」ブツブツ

純「その表現おかしい」

紬「今はまだだけど将来的にはー、ってこと?」

純「ないです、そんな未来。だいたいそれなら普段抱きつかれてる梓はどうなるんですか」

紬「それはそうだけどー、抱きつき方がやっぱり違うかなー。愛がこもってるというか」

唯「////」てれてれ

梓「あきらめな、純」

純「やだ」

純「ふざけてないでいいかげんどうにかしてよこの状況……もうやだ……」

澪「そろそろ泣きそうになってる…」

律「うーん、このままじゃ練習もできないしなあ」

梓「普段から練習なんて大してしてないじゃないですか」

律「なにー」

紬「でもでも、本人たちが良ければいいと思うの!」

純「よくねえよ」

梓「純、敬語」


律「………では、会議を始める!唯をどうやって鈴木さんから引き離すか」

唯「無理かも」

純「無理じゃないです」

梓「引っ張ってみるとか」

律「よしきた、それ!澪はそっちもって」がしっ

澪「こう?」がしっ

純「えっ」

唯「あう」

律「よーし、引っ張れー!」

澪「よいしょ、よいしょ」

唯「うひいいい」

純「いたたたたた!先輩、放して!」

律「ふむ、引っ張り作戦は失敗か」

梓「まるで磁石でくっついてるみたいですね」

律「SとMってやつだな」

梓「それです」

純「どれ!?」

紬「あのね、逆に考えてみればいいんじゃないかと思うの!」

澪「逆に?」

梓「どういうことです?」

紬「だからね、唯ちゃんが純ちゃんにくっついてるんじゃなくて、純ちゃんが唯ちゃんにくっついてると考えれば」

純「私が唯先輩に…?」


~~~~~~~~~

純『唯せんぱあいっ』ぎゅー

唯『じゅ、純ちゃん、重いよ』

純『』くんかくんか

唯『なんでにおいかぐの?』

純『せんぱい♪』さわさわ

唯『ひゃっ』

純『せんぱい!』もみっ

唯『あふんん……純ちゃあん』

~~~~~~~~~


唯「純ちゃん…積極的」クネクネ

純「いや、それ私にメリットないです!」

紬「どうしても?」

純「ないです」

紬「心の底から?」

純「ないです」

紬「だめかあ」ショボーン

純「なんでそんなに落ち込むんですか…?」

律「あー、めんどくさい!やっぱ無理やり引きはがすしかないって!」

澪「それはさっき失敗したろ」

純「痛いのはやですよ!」

律「ふふふふふ、引いてダメなら押してみろって言うだろ…」にやり

純「ちょっと、先輩…」

唯「りっちゃん…?」

律「そーれ!」グイグイ

純「いたたたた、やめろ、話せばわかる!」

唯「あっ、純ちゃんが撃たれて死んじゃう!」

紬「それそれ♪」

純「いたっ、力強いなおい!」

唯「む、ムギちゃんやめてよお……うひいい」

純「澪先輩、梓、見てないで助けて!」

唯「じゅ、純ちゃん、私のおっぱい、やっぱり小さいかな…」

純「今その話!?」

純「ひどい目にあった」

紬「ごめんね、調子に乗っちゃって…」

純「いいんです、悪気はないってわかってますから」

紬「……」

純「なんで目をそらすんですか」


律「ふむ……引いてダメなら押してみろ作戦も失敗か」

梓「まるで馬鹿みたいな作戦でしたね」

律「なにを、このー!」

純「お前ら楽しんでるだろ」

唯「たのしいよー、軽音部は!」

純「天使みたいな笑みを浮かべないでください、どっと疲れます」

澪「やれやれ。お前らもっと真面目に考えてやれよ。鈴木さんがかわいそうだろ」

律「なんだよー、そんなこと言うなら澪も少しは作戦考えなよ」

澪「ふむ、そうだな」

純「ああ、頼りになる!」

澪「とりあえず引っ張ってみるってのはどうだ?」

純「やっぱり軽音部は軽音部だった!!」

澪「冗談だよ。……どうしてこういうことになったのか初めから詳しく考え直してみたらいいんじゃないか」

純「初めから…」

澪「なにかヒントが見つかるかもしれない」

梓「一理ありそうですね」

純「初めからと言われても…」

唯「うーんと…朝ね、校門の前で純ちゃんに会ったの」

澪「うん」

唯「それでね、『あ、純ちゃんだ』と思ってね、ぎゅって抱きついたらね」

律「ふむふむ」

唯「それから離れなくなっちゃった」

澪「なるほど」

梓「なんにも情報増えてませんね」

律「さっぱりわからんな」

梓「通訳が必要かもしれませんね」

紬「唯ちゃん、もうちょっと詳しく…」

唯「詳しく…?うーん、あっ…おっぱい!」

純「おっぱい!?」

紬「うん、分かった!」

純「何が!」

紬「本人同士がよければそれでいいんじゃないでしょうかっ!」

純「うん、なにも分かってない」

紬「でも~」

純「でもじゃありません」

紬「唯ちゃんは、純ちゃんのこと好き?」

唯「大好き!」

純「私は嫌いです」

唯「えっ」

純「先輩、私のいやがることばかりするし」

唯「ヤだったの…?」

純「ずっと言ってるじゃん。恥ずかしいのに全然離れてくれないし」

唯「それはくっついちゃったから……」

純「それ、先輩の嘘ですよね」

唯「……な、なんのこと」

純「無駄ですよ。私もう気づいちゃいましたから」

律(ていうか騙せてると思ったの唯だけだろ)

澪「そうだったのか…?」

律「えっ」

純「とにかくもう先輩なんか嫌いです」

唯「あう……純ちゃ」

純「泣いても無駄です」

唯「ほんとにくっついちゃったんだよ?ほんとだよ?」

純「知りません」

梓「純……」

唯「そんなあ…」

純「」プイッ

唯「……」

純「……」

唯「……………ふええ」

純「!」

唯「ふっ、ふぐぅ…」

純「うっ、うそうそ!冗談だよ!私ほんとは唯先輩のこと大好き!」アセアセ

梓「弱っ!」

唯「ほんと?」ぐすっ

純「ほんとほんと」

唯「そっか…えへへっ、私も純ちゃんのこと大好きだよ」

紬「やったあ!………っしゃああ!」

律「ムギ、おちつけ」

唯「じゅーんちゃーん」ぎゅううううう

純「いたっ、ちょっと、きつい、痛いですって」

唯「うへへへへへ」ぎゅっ


律「お熱いことですなあ。一件落着ってことでそろそろ帰るか」

梓「今日も全然練習できませんでしたね」

純「えっ。皆ちょっと待ってよ!」

梓「なに?」

純「なにも解決してないじゃん!」


律「だって、なあ?」

澪「だよな」

梓「ですよね」

純「なに!」

梓「…純もまんざらでもないんでしょ?」

純「うえっ」

律「素直になっちゃえばいいのにな」

純「いやいやいやいや。おかしい」

梓「痴話喧嘩の仲裁はごめんというか…」

律「夫婦喧嘩は犬もくわないって言うしな」

純「そういうんじゃないってかなり前にいったのに!」

唯「ふうふ///////」てれてれ

純「頬を赤く染めないでください」

梓「純も赤いよ?」

純「夕日!」

紬「まあまあまあまあ、私はどんな痴話喧嘩もどんとこいよ!まだまだいけるわ」

純「あなたは帰ってください」


……

純「ほんとに皆行っちゃった…なんなの軽音部」

唯「軽音部は楽しいよ?」

純「おもしろすぎですよ……あっ、べつに褒めてないです」

唯「ぶーぶー」

純「で、いつになったら放してくれるんですか?」

唯「私達も帰ろう」

純「無視すんな」

唯「ん?んーふーふー」

純「私もうこのままじゃ歩けないですって」

唯「私が支えるよ!先輩だから!」

純「これで外歩くのいやです」

唯「そうお?」

純「そうです」

唯「私は楽しいけど」

純「楽しくないです」

唯「ほんとに?」

純「……先輩やっぱり嫌いです」

唯「…私は好きだよ」

純「……」

唯「大好き」

純「寒いですねこの部屋」

唯「あっ、冷たい」

純「…………で?」

唯「よもや……」

純「はい?」

唯「愛のこもった接吻で呪いが解けるかもしれぬ……」

純「」グイグイ

唯「あっ、痛い、無理やり放そうとしないでいたたたたたそこやめて!話せばわかるってえ」

純「私が軍人じゃなくて命拾いしましたね」グググググ

唯「ほっぺ!ほっぺでいいから、うぐぐぐぐ」

純「……ほんとですね」

唯「嘘つかないよ」

純「嘘ばっかし…」

唯「さあ、どうぞ!」

純「……」

唯「どうぞっ!」

純「先輩、私こんなことしたことないんですからね」

唯「私もないよ」

唯「憂としか」

純「」チュッ

唯「!」

唯「み、短すぎ!」

純「ちゃんとしましたよ」

唯「やああ、タイミング的に分かりにくかったよお。油断してたから」

純「約束は約束です!」

唯「ううう、もう一回だめ?」

純「だ、め、で、す」

唯「ちぇー、純ちゃんのケチ」

純「先輩のドスケベ」

唯「あーあ」スッ

純「…………」

唯「へへへ、腕しびれちった」

純「私も」

唯「……っあー!」

純「な、なに?」びくっ

唯「トイレ、ずっと我慢してたの…!」ぴょんぴょん

純「……」

唯「もう我慢できないい!ごめん純ちゃん先行くね!」

ガチャ、バタン!

純「……」

純「最低だ、あの先輩」

純「あーあ…」

純「……」

純「……」ブルルッ

純「……やっぱり私もトイレー!」



おしまい