梓「ふぅ。おいしかったですね」

唯「うわーんもう今月お金ないよー」

梓「よくばって無駄にデザートたのむからです」

唯「あずにゃんも食べたくせにー」

梓「次はどこへいきます」

唯「雑貨屋さんとかかなー」

梓「部室に合いそうなインテリア探しましょうか」

唯「うん!」

ギュ


憂「また腕組んでますね……」

律「いやーお暑いですなー」

澪「クリスマスなのにな! 真冬なのになんでだろうな!」

紬「うふふふふふふ」

律「お、雑貨屋に入るみたいだぞ」

澪「追跡だ」

律「あーあ。私たちクリスマスイブだってのになにしてんだろうな」

澪「え?尾行だろ?」

律「いやいやそういう意味じゃなくてさ」

憂「みなさん勉強はいいんですか?」

紬「これとどっちが大事だと思ってるの?」

律「ムギはなんでそんなにイキイキしてるんだよ」

澪「あーむしゃくしゃする。カップルだらけじゃないかココ」

律「我がけいおん部のほこる最強のカップルも来てることだしな」

紬「あ、いま出てきました!」

憂「なんか買ってるよー」

澪「どーせペアカップとかそんなんだろ!」

律「ムギに対して澪はどうしてそんなイライラしてるんだよ」

澪「勉強のストレス発散のつもりだったんだ!」

憂「お姉ちゃんも梓ちゃんも楽しそう……」

紬「二人のあの笑顔は最高のクリスマスプレゼントね」


梓「唯先輩」

唯「なんじゃい?」

梓「さっきから視線を感じるというか……」

唯「そっかな」

梓「やっぱりいくらクリスマスといえど私たち浮いてるんですかね」

唯「大注目だね!」

梓「ちょっといまさらながら恥ずかしくなってきました……」

唯「お店の中暖房きいてるし結構暑いねコレ」

梓「いったんいいですか?」

唯「うん」


律「お、腕組むのやめたぞ」

澪「亀裂はっせーい!!」

紬「そんな……ありえないわ!」

憂「みなさんのほうが楽しそうですね」

律「おいおいこれハプニング発生か!?」


梓(ずっとくっついてたから体火照ってる……)

唯「ほげー」

梓(唯先輩はあっけらかんとしてるなー)

唯「ん? 何か顔についてる? はっ、まさかお昼のチョコパフェ!?」

梓「いえいえ」

梓「唯先輩はあんまり緊張とかしないのかなーって思って」

唯「緊張?なんで?」

唯「ライブ前とかは緊張するよ?」

梓「あーそうじゃなくて……その」

唯「?」



律「なんか梓気まずそうだぞ」

澪「唯がなんかしたのかな」

紬「……むぎぎ」

憂「皆さんもうちょっと顔引っ込めてください。見つかりますよ!」



梓「例えばですけど、誰かと一緒にいて緊張するとかありませんか?」

唯「んー」

唯「んー?」

梓「二人っきりだとドキドキするとか」

梓(しまったちょっとストレートすぎた……)

唯「そうだねー。さわちゃんや和ちゃんといるとドキドキすることはあるよ?」

梓「えっ!?」

唯「身構えちゃうかな」

梓「……うそ……」

唯「あずにゃんもそうなの?」

梓「……どうしてですか」

梓「私は唯先輩といるとこんなに……」

梓「……」

唯「ん?」

唯「よく聞こえなかったよあずにゃん」


澪「やばい……なんかますます空気が」

憂「お姉ちゃん馬鹿あああ」

紬「声が聞こえないから状況がわからないわ!」

律「まーたやっちまったか唯の奴」

澪「これ、どうしたらいい」

律「もうちょっと見守るか」

紬「唯ちゃんあとでお仕置きしなきゃ……」

憂「お姉ちゃん、梓ちゃん頑張って!」

律「てかお腹すいたな」

澪「私メロンパン」

紬「私焼きそばパン~」

憂「私はランチパックのたまごがいいです」

律「あたしがいくんかいっ!!」

澪「イズミヤそこだぞ」

律「へいへい、進展があったらおしえろよー?」


梓「……」

唯「どうしたの? お腹いたいの?」

梓「……唯先輩はずるいですね」

梓「手つないだり、腕組んだり、いっしょにパフェつついたり」

唯「?」

梓「おもわせぶりな事しておいて……」

唯「あずにゃん?」

梓「あっ、雨」

唯「うそー降ってきちゃった」

梓「もう今日は帰りましょう」

唯「えぇーまだもうちょっといたいよー」

梓「……帰りましょ?」

唯「あずにゃんがそういうなら……」

梓(唯先輩の馬鹿……)

梓(でも私は……もっと馬鹿)

梓(唯先輩、唯先輩)チョンチョン

唯「ん?どしたのあずにゃん?」

梓(いいですか?決して動揺しないで下さいね。私たち監視されてます)

唯(え?誰に?)

梓(さっき律先輩がいました。おでこの反射で見えましたけど、他の先輩方もいます)

唯(あずにゃん、私たち何で監視なんかされてんの?)

梓(さあ?律先輩たちの暇つぶしなんじゃないですか?)

唯(どうしよっか、あずにゃん?)


律「おーっす。ただいま!」

律「いやーすまんすまんイズミヤ広くってどこになにがあるのやら」

紬「……」

律「ってあれ? どした?」

澪「……はぁーあ」

律「まさか……」

憂「うぅ……」

紬「二人とも帰るみたいよ」

律「なんだってーっ!!?」

澪「しかもこの雨」モグモグ

憂「最悪ですね」ムシャムシャ

紬「梓ちゃん可哀想」バクバク

律「なんだよそれ! 唯のやつ~!!」

憂「待ってください。まだどうなるかわかりません」

紬「そうね普通に雨のせいでしらけちゃっただけかもしれないし!」


梓(最初はいい感じだったのになー)

梓(やっぱり私たちには早かったのかなー)

梓「唯先輩……今日はすいませんでした」

唯「あ、あやまらないでよぅ」

梓「こんなことなら……」

唯「だめ! だめだよあずにゃんそんなこと言っちゃ」

梓「でも……だって私……グス」

唯「あ、あ、あずにゃん? 泣かないで」

梓「ウック ごめんなさい。私先かえっていいですか」

唯「どうしたの? あずにゃんらしくないよ」

梓「私らしさってなんですか。私のことどこまでわかるっていうんですか!」

唯「……一緒に帰ろ?」

梓「……はい。取り乱してすいませんでした」

唯「なんだか今日はあずにゃん謝ってばかりだね」

唯「あずにゃんは何も悪いことしてないよ?」

唯「ほら、ね?」

唯「手つなご?」

梓「……はい」

ギュ

唯「ふふ、仲良し仲良し」

梓(……唯先輩嬉しそう。でも……)


和「あら唯じゃない。奇遇ね。二人で買い物?」

唯「あ! 和ちゃん! ハッピーメリークリスマース!」

バッ

梓「ッ!!」



律「あー」

澪「唯……お前」

紬「馬鹿……ほんと馬鹿よ……」

憂「梓ちゃんの気持ちを考えると居ても立ってもいられないよ……」

梓「……」

和「あら? もしかしてお邪魔しちゃった?」

唯「んえ? 和ちゃんこれから暇ー?」

和「えぇ暇だけど。雨降ってるけどどこか行くの?」

梓「……」

唯「あ! あずにゃんごめんごめん。ほらもっかい手」

梓「……しりません」

唯「あずにゃん? 怒ってる?」

梓「しりませんっ!!」ダッ

唯「あずにゃん!!? 待って!どこいくの!?」

和「あ……私のせいだったり?」

唯「いやいや和ちゃんは悪くないよホント」

唯「あずにゃんどうしたんだろう」

唯「お腹いたいなら言ってくれればトイレくらい待ってあげたのに」

和「唯……」


梓(唯先輩は和先輩といたほうが楽しいんだ)

梓(そりゃそうだよね。一体何年の付き合いだっていうの)

梓(私なんてたかだか数年)

梓(唯先輩……和先輩と会ったときすごく手がビクってしてた)

梓(私といるときはカケラもドキドキしてないくせに……)

梓(もうしらない! クリスマスなんて滅びてしまえ!)

梓(唯先輩も和先輩もけいおんもギターも、もうしらない!)




唯「どうしよう、あずにゃんがどこか行っちゃったよ」オロオロ

和「落ち着きなさいよ唯。まだ近くにいるわ」

唯「一体どうして!? さっきまで楽しそうだったのに」

律「は~い唯選手レッドカードで~す」

唯「りっちゃん!!?」

澪「ばっかだなぁほんとに」

唯「澪ちゃん!? ムギちゃんも! 憂まで!?」

憂「お姉ちゃん。今度ばかりは擁護できないよ」

紬「……あなたには素質があると思ったのに残念ね」

唯「なんのこと……? てかみんなどうしてここに……」

澪「とりあえず何があった」

律「きかせてもらうぞー後輩泣かせの唯さん」

唯「えぇ!? 私泣かせてないよー」

澪「これだから天然は……」

紬「鈍感さんね」

和「ごめんなさい。私のせいかも」

澪「いや、和は悪くないよ」

憂「お姉ちゃん。とりあえず梓ちゃんを探そ? 雨強くなってきてるし」

唯「うん……わかった」

律「急げ! けど転ぶなよ?」

唯「うん。とりあえずあずにゃん探して謝るよ」

澪「その間ちゃーんと自分の発言おもいかえすこと!」


3