200X年…

百合関係では子供ができないという事実に胸を痛めた琴吹紬により秘薬「PNSHAEL」が開発された
これにより、世界中の恵まれない百合が救われたのであった…

唯「う~ん、う~ん…」

ぴんぽーん

和「こんにちは、唯。赤ちゃん見せてもらいにきたわよ」

唯「和ちゃん、いらっしゃ~い。う~ん…」
和「おじゃまします」

唯「どうぞどうぞ~。う~ん…」

子供「…」

和「あらかわいいわね」

唯「ありがと~。う~ん…」

和「ねえ、この子の名前はなんていうの?」
唯「…………」

唯「えっ!?」

和「だから、名前よ」

唯「え~、うん、名前ね…」

和「…あんた、もしかしてさっきから唸ってたのって…」

唯「………………」

和「………………」

和「…こうやってニートが生まれてくるのね…」

唯「名前がないだけでニート!?」ガーン

和「この子、生まれてからどれくらいたつの?」

唯「え~と…、13…?14だったかな…」

和「ちょっと、もう時間ないじゃない…」

唯「いや~、候補はたくさんあるんだけどなかなか決められなくて…」

和「一応考えてはいるのね。ちょっと聞かせてみて?」

唯「うん、私とあずにゃんの名前から一文字づつとって…」

唯「唯の『ゆ』とあずにゃんの『ず』で『ゆず』!」

和「栄光の架橋ね」

唯「あずにゃんの『あ』と唯の『ゆ』で『あゆ』!」

和「塩焼きが食べたくなるわね」

唯「あずにゃんの『ず』と唯の『い』で『ずい』!」

和「小野妹子ね」

唯「あずにゃんの『さ』と唯の『い』で『さい』!」

和「ツノに見えるのは実は毛なのよ」

唯「みんないい名前で決められないよぉ~!」

和「最後のほう名前になってないと思うけど」



梓「ただいま~!」

唯「おお~!愛しの妻あずにゃん!おかえり~!」ムギュー

唯「今日は早いねぇ~!」

梓「久しぶりにみんなに会えるから早く帰ってきちゃった」

和「あいかわらず仲の良いこと」

梓「あ、和先輩お久しぶりです。いつも唯がお世話に…」

和「いえいえ、挨拶はいいから早く着替えてらっしゃい」

梓「はい、それでは…」

唯「あずにゃんお着替えしましょ~!」

和「やれやれ」

―――――

梓「改めてまして、お久しぶりです。和先輩」

和「そうね、結婚式以来かしら…」

和「あ、そうだ。あなた達の赤ちゃんのことなんだけど」

梓「見てくれましたか!?とってもかわいいですよね!?」

和「うん、かわいいんだけど…」

梓「だけど!?」

和「名前は?」

梓「名前ですか、それが唯の考える名前がみんなかわいくて…。一つに決められないんです!」

唯「そうだよね!さすがあずにゃん!」

和(だいぶ唯の影響をうけているようね…)
梓「ゆ~い~、たい焼き~」

唯「はいはい~」

和「子供の名前で悩むのも幸せなことだけど、さすがにそろそろ決めた方がいいんじゃない?」

唯「う~ん…。こんなことなら占いとかしてもらえばよかったな」

和「仕方ないわね。私が見てあげるわ」

唯「え?和ちゃんできるの?」

和「はあ…。あなた今まで私の何を見てきたの?」

和「私だってムギほどじゃないけど便利キャラとしては名が知られているのよ」

唯「よくわからないけどお願いします」

和「では、この子の手相、人相、その他色々見てみましょう」

和「フーム」

唯「ドキドキ」

和「フーム」

梓「ドキドキ」

和「…ととのいました」

唯「そのこころは?」

和「まず、この子は梓ちゃん似ね。ちっちゃくてかわいいツインテールの似合う子になるでしょう」

唯「おお~!」

和「性格も梓ちゃん似ね。クールな感じで素直になれない性格ね」

唯「もうあずにゃんでよくない?中野あずにゃん!」

梓「う~ん…。子供と名前が同じっていうのも…」

和「あなたの名前はあずにゃんではありません」

梓「唯に似ているところはないんですか?」
和「え~と…、髪の毛の色は唯似ね」

唯「それだけ…?ちょっと淋しい…」

和「それから、この子はかなり頭がいいと思うわ」

唯「え?それ私?」

和「そうよ。考えてみなさい。憂はすごく勉強できるでしょう」
和「同じ腹から生まれてあなたができないはずはないわ」

唯「そう…?」

和「それに、大学だってあんなに遅く勉強始めたのにちゃんと合格したじゃない」

和「唯は実はすごく勉強できるのよ。やる気がないだけで」

唯「そっか…!私ってできる子だったんだ…」

梓「唯…!よかったね!」

和「まあこんな感じかしら」

梓「え~と…。総合すると、私みたいに小柄でツインテールが似合う…」

唯「あずにゃんみたいに素直になれない性格で、けっこう頭がいい…」

唯「………………」

梓「………………」

唯・梓「!」

唯「今、すごくいい名前がうかんだよ!」

梓「ほんと?私も!」

唯「ちょ、ちょっと教えて?」

梓「う、うん」ゴニョゴニョ

唯「…」

唯「うおおー!」

梓「ど、どうしたの?」

唯「すごいよ!私とあずにゃんの考えた名前おんなじだった!」

梓「ほんと!?」

和「ねえ早く聞かせてよ」

唯「うん、じゃあせーので…」

唯・梓「せーの…」

唯・梓「すず!」

和「へぇ…。いい名前じゃない」

唯「うん、これも和ちゃんのおかげだよ」

梓「どうもありがとうございました」

唯「よかったね、あなたの名前はすずちゃんだよ」

すず「…」

和「ところで、出生届急げばギリギリ間に合うんじゃない?」

唯「ほんとだ!じゃあ急いで行ってくる!」
梓「私も!」

唯「和ちゃん、ちょっとすずちゃん見てて!」ビュー

和「…」

和「これって放任主義なのかしら…」


……

唯「いや~、何とか土下座して間に合ったよ」

梓「お騒がせしました」

和「まあ、とにかくよかったわ」

ぴんぽーん

律「こんちわー!」

唯「あ、りっちゃん達だ!」ダダッ

澪「唯、久しぶりだな。近所に住んでるのになかなか会えないな」

唯「しょうがないよ~。澪ちゃんお仕事してるんだし」

律「私はけっこう会ってるけどね」

唯「いや~、りっちゃんとはよいお茶飲み友達で…」

唯「あ、どうぞどうぞ~」

律・澪「おじゃまします」

澪「和、もう来てたのか。久しぶりだな」

和「そうね、あなた達もあいかわらず仲が良さそうね」

律「おかげさまで」

和「あら?あなた達も赤ちゃん連れてきたのね」

和「でも二人ってことは…。もしかして、双子?」

律「そうなんだ!すごいだろ~!」

和「ねえ、この子達名前はなんていうの?」
律「こっちの澪にそっくりなのが『しの』でこっちの私の髪の毛の色みたいなのが『ありあ』だよ」

澪「もうすぐ1才になるんだ」

和「へぇ…。ね、どっちがお母さんなの?」
律「私だよ」

和「え?そうなんだ」

律「何だよ、その以外そうな顔は」

和「あ、ちょっとイメージ的に…」

澪「私も生みたかったんだけど、律がどうしてもって」

和「どうして?」

律「え!?いや、その…、あの、私、澪のお嫁さんだし…、大好きな人の赤ちゃん生みたかったし…///」

和「何これ…。ばかにかわいらしいじゃない…」

唯「あれ?和ちゃん知らなかったっけ?」

唯「りっちゃんは澪ちゃんとお付き合いを始めてからとってもぷりちーになったのです」

律「唯、ぷりちーとかいうな////」

和「ふたりが付き合い始めたのって高校の頃よね…。全然わからなかったわ」

澪「あの頃は教室では全力で演技してたからなあ」

唯「部室では澪ちゃんに甘えっぱなしで…」
律「だからやめろって…///」

和「あらまあ」

唯「澪ちゃんにしつもーん!澪ちゃんが選ぶ一番かわいいりっちゃんは?」

澪「そうだな…。料理をする律、しのとありあの世話する律、何もしないでぼけっとする律…」

澪「どれもすごくかわいいがあえて言うなら」

澪「ベッドの中の律だな」

和「!? 澪…。あなた性格変わった…?」

唯「澪ちゃんはりっちゃんとお付き合いを始めてからとってもだんでーになったのです」

澪「フフフ…。ベッドの中の律のかわいさはこんなもんじゃないぞ?」

和(これダンディー…?)

律「やめてよ、澪…。恥ずかしい…///」

唯「み、澪ちゃん!ちょっとでいいから教えて?」

和(唯…。天然が変な方向に…)

澪「律、どうする?」

律「え…。み、澪がいいなら…、いい…///」

澪「それじゃ、少しだけ教えてやろう」

澪「私たちは寝る時は裸で寝てるんだが…」
唯「ちょっと待って、いきなりすごい話…」
和「澪…。あんた…」


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