梓「今日の相談者は、まゆ……むぎ先輩です」

紬「今、眉毛って言おうとした?」

梓「何かお悩みがあるんですか?」

紬「えっと……」

梓「?」

紬「梓ちゃん、笑わないでね?」

梓「笑います」

紬「帰るね」

梓「まぁまぁ」

梓「で、何かあったんですか?」

紬「うん、最近ある事で悩んでるの……」

梓「眉毛の形ですか……」

紬「違うわよ」

梓「それ以上に悩むような事があるんですか?」

紬「何かこの梓ちゃん嫌い」

梓「私は自分が好きですよ」

紬「それより早く相談に乗ってもらいたいんだけど……」

梓「あぁ、どうぞ」

紬「えっとね……」

梓「はい」




紬「梓ちゃんに、恋の相談に乗ってもらいたいの」

梓「」


梓「恋……ですか?」

紬「うん」

梓「私に?」

紬「うん」

梓「眉毛が?」

紬「うん……え?」

梓「なんでもないです」

紬「いや、でもさっき」

梓「なんでもないです」


紬「好きな人が出来たの」

梓「好きな人ですか?」

紬「うん」

紬「で、その好きな人って言うのが問題で……」

梓「なるほど、女の子を好きになっちゃったんですね」

紬「何で分かるの?!」

梓「隠してるつもりだったんですか?」

紬「うん」

梓「えっ」

紬「えっ」

梓「で、誰が好きなんですか?」

紬「……」

梓「誰が好きなんですか?」

紬「梓ちゃんの」

梓「え、私?」

紬「え?」

梓「ごめんなさい、無理です」

紬「」


梓「いや、むぎ先輩の事は好きですけどそういう風には見れないんです」

紬「いや、その」

梓「まじでごめん、無理」

紬「私、梓ちゃんのお友達が好きって言おうと思ったんだけど……」

梓「」

紬「名前が思い出せなくて……」

梓「で、ですよねー 分かってましたよ」

梓「何か特徴はありますか?」

紬「特徴…… 確かジャズ研に居るって聞いたわ」

梓「頭がたわし……、純ですね」

紬「私、そんな事言ってない」

梓「気にしたら負けですよ」

紬「でも確か、その純って子よ」

梓「本当に純だったのか……」

紬「えぇ」


梓「……無理ですね」

紬「」

梓「純は澪先輩にほの字ですし」

紬「……そう」シュン

梓「でも、むぎ先輩の頑張り次第で変わるかもしれませんよ」

紬「え……? それって」

梓「えぇ、悪い方向に」

紬「」

梓「じゃあそういう事で、頑張ってくださいね!」

紬「」

梓「あー、良い事した後は気持ちがいいなー!」

紬「そ、そうね……」

梓「あ、じゃあ帰りますね」

紬「うん……」

梓「お先に失礼します」

紬「ばいばい」


……

梓「昨日のむぎ先輩の相談には吃驚しましたね」

梓「まさかたわしに恋をするなんて」

純「おいこら」

梓「たわしが喋った……だと……?!」

純「私の扱い酷くない?」

梓「何しにきたの?」

純「悩みがあるから相談しにきた」

梓「金」

純「」

純「こ、ここお金とるの?!」

梓「頭がたわしの人限定ね」

純「私の頭はたわしじゃないもん!」

梓「本体がたわしなんですね」

純「そんなに私の相談に乗りたくないのか梓は……」

梓「うん」

純「」

梓「で、悩みって何?」

純「何だかんだで聞いてくれる梓が大好き」

梓「金は後払いでいいよ」

純「最近、私の私物がどんどんなくなっていくんだよね」

梓「ギクッ」

純「ん?」

梓「いや、何でもないよ」

梓「で、その私物って具体的に言うと何なの?」

純「えっと、靴下とかリップクリームとか」

梓「それだけ?」

純「この前は体育終わった後、ブラがなくなってたかな……」

梓「じゃあまさか」

純「その時は大変だったよ……」

梓「ノーブラだったの?」

純「うん」

梓「ブフォwwwwwwwww」


梓「すいません、取り乱しました」

純「うん」

梓「で、それが悩みなんだね?」

純「うん、何でなくなってると思う?」

梓「これはあれですね」

純「あれ?」

梓「いじめ」

純「」

純「私、いじめられるような事したかな……?」

梓「いじめは些細な事で起きるんだよ」

純「でも私、心当たりないし……」

梓「純に心当たりがなくても、相手にとってはとても嫌な事があったのかも」

純「そうだったのかな……」

梓「大丈夫、憂と……! ……憂は純の味方だよ」

純「梓は?!」

梓「私、いじめられるの嫌だもん」

純「」

梓「まぁそういう事だから頑張ってね、純」

純「いやいやいや、何にも解決してないからね?!」

梓「えー、もういいじゃん純がいじめられてるって事でー」

純「せめてもうちょっと悩んでくれてもいいじゃん」

梓「あ、もうこんな時間だ! プリキュアが始まるよ!」

純「え……プリキュア?」

梓「ほら! 終わりにしよう!」

純「えぇ?! ちょ、ちょっと!」

梓「はい、お疲れ様でしたー」


……

梓「危うく純の私物奪ってる事ばれる所でしたね」

梓「危ない危ない」

律「え、奪ってる?」

梓「なんでもないですよ」

律「でも今」

梓「はい、じゃあ悩みを聞いていきましょう」

梓「で、デコの後退が気になるんでしたっけ?」

律「殴って良い?」

梓「冗談ですよ」

律「で、悩みなんだけど……」

梓「はい」

律「最近誰かにストーカーされてる気がするんだ」

梓「えぇ……気のせいだと思いますよ 律先輩をストーカーするとか誰得ですか」

律「やっぱり1回殴らせろ」

梓「ジョークですよ 律先輩はとってもキュートです」

律「で、梓に助けてほしいんだ」

梓「大体想像はつきますけどね」

律「教えてくれ!」

梓「えー……、どうしようかなー」クルクル

律「……」

梓「何か教えるのは勿体無いっていうかー」

律「……」

梓「超説明がめんどくさいんですけどー」スパー

律「教えろ」

梓「はい」

梓「多分、澪先輩だと思いますよ」

律「そんな証拠ないだろ?」

梓「この前、律先輩の体操服クンカクンカしてましたよ」

律「」

梓「それにいつも律先輩を舐め回すような目で見てますし」

律「」

梓「まぁ全部嘘なんですけどね」

律「ちょっと殴らせろ」バキッ


梓「調子に乗ってすいませんでした」ボロボロ

律「分かればいいんだ」

梓「でも、澪先輩の可能性は高いと思いますよ」

律「なんでだ?」

梓「だって、律先輩の事を好きになる人なんて澪先輩しか居ないじゃないですか」

律「さり気なく酷い事言ってないか?」

梓「言ってますけど何か?」

律「殺す」

梓「じょ、冗談ですよ! やめてください!」

梓「でも律先輩をストーカーするなんて変な人ですね」

律「まぁ私くらいの容姿だったら男の一人や二人……」

梓「え? そのストーカーって男なんですか?」

律「違うのか?」

梓「もし男だとしたらその人はホモなんですね」

律「……」

梓「……」

律「中野おおおおおおおおお!」

梓「ご、ごめんなさあああい!」


律「これでも真剣に悩んでるんだぞ」

梓「あ、妄想じゃなかったんですね」

律「……」

梓「まぁ落ち着いてください、解決策ならもう用意してありますよ」

律「え? 本当か?!」

梓「はい! 任せといてください!」

律「期待してるぞ、梓」

梓「律先輩が全裸で外に出ればいいんですよ」

律「じゃあ手本としてお前がやれ」

梓「嫌ですよ恥ずかしいじゃないですか」

律「おい」

梓「まぁ簡単に言えば解決策はないって事ですね」

律「ここまで引っ張っといてそれか」

梓「お役に立てなくてすいません」

律「本当に役にたたなかったぞ……」

梓「相談に乗ってあげたのに何様のつもりですか」

律「もうお前の事は無視する事にした」

梓「わー、かなしいなー」

律「……」

梓「あ、もう終わる時間ですね」

梓「じゃあお疲れ様でした!」

律「あ、うん、お疲れ……」


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