Latter Days (2003)


Chris こと Christian は一言でいえば「リア充(※リアルで充実している人の意)」なゲイ青年。
魅力的な容姿と自信、それにストレート男性をも性的に陥落させる凄腕の持ち主。
BF はいず、ウェイターを務めるレストランの同僚で歌手志望の女性 Julie とアパートをシェアし暮らしている。
近所に越してきたのが Aaron と Ryder。
その仲間も含めた青年らを見かけた Chris は、さっそく差し入れとともに挨拶に行くが、あからさまにゲイ的な服装(身体にぴったりのショートパンツ)から、嘲笑まじりの応対を受ける。
彼らはモルモンの宣教師で、その教義は同性愛を認めないことで有名。
それに則ってか Ryder は事あるごとに Chris への反感を顕わにするが、Aaron は同僚をなだめつつ Chris たちとの交友を図ろうとする。
彼らモルモン教徒のひとりを落とすこと――レストランの同僚たちと 50ドルの賭けをした Chris は、標的を Aaron に据え接近するが…。


笑い、涙、スリル、友情、それにロマンス。すべてが詰まった作品。
宗教、家族、ホモフォビア、AIDS、偶然と奇跡――現実的にシリアスな事柄も含め、
本当にいろんな要素があるのにテンポよく、その音楽とともに楽しめる。
英語力がないのに自力で日本語字幕を作ってみたいくらい好きだが、
"Hot stuff coming through!" の台詞などで詰まってしまい、長らく中断中。

190 を越える長身なのに物腰の柔らかで純朴そう(&映画好き)な Aaron がとにかく出色。
でも俳優萌えしないのは、この映画の中にしかいないキャラだから。
188cm の Chris は髪・着衣とも手をかけすぎて逆にださくなる有りがちパターンを故意に適用されたのかどうか、
ルックス的にはヌードシーンのほうが魅力的。
実際、理想的に絞られた身体がきれい。

印象的なのは、ふたりが初めて一夜を過ごす場面。
Chris がその情熱に押し流されることなく、相手の意思を確かめるように Aaron が自分で脱ぐのを見守るあたり。
ふたりの絆を感じさせながら、本来の自分自身でありつつ共にいることのできる仲間とともに締めくくられるラストが暖かい。





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最終更新:2009年12月30日 22:18