林檎


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その人は秋にやってくる。
そして秋が終わると青森に帰る。なぜ?林檎は青森の特産物だからな
うん、答えになっとらん。でもそんなの関係ねぇ!

ま、入院すると季節に関わらず来るんだが

林檎「何食べる」
男「葡萄」

林檎「次は?」
男「梨」

林檎「次」
男「…桃」

林檎「もう私しか残ってないよ、さぁ召し上がれ」
男「服を脱ぐな、顔を赤らめるな」

林檎「もうすぐ退院だねー」
男「だな」
林檎「退院したら何したい?」
男「ん~、カラオケとか行ってストレス発散したいかな」
林檎「私も行く! 気まぐれを許してぇ~今更なんて思わずに急かしてよ~~♪」
男「林檎違いだ」

林檎「退院だね」
男「次に会うのは半年くらい後か」
林檎「え~~っ、長いよーさみしいよー」
男「しかたないだろ、我慢しろ」
林檎「足の骨でも折る?」
男「おい」

男「さて、もうすぐ出発じゃないか?」
林檎「うぅ~、男君は寂しくないの?」
男「はいはい寂しいよ ギュッ」
林檎「はうっ!」
男「おぉーまっかっか」

林檎「半年ぶりだね」
男「だな」
林檎「会いたかったよー」
男「んで、毎年思うんだが久しぶりに会ってまず最初にベッドに向かうのはどうかと思うぞ」
林檎「なんか恒例化しちゃってるよね、食べないの?」
男「・・・食べる」
林檎「ちょっと皮はむいてよー」
男「それを言うなら服だ。ジャムにしてくれるっ」
林檎「あ・・・甘い。とろけちゃううううっ!」

男「おはよ、ごっそさん」
林檎「はは///」
男「自分から誘っといていつも顔が赤くなるよな」
林檎「赤面症なのは知ってるでしょ」
男「ま、そこもまた可愛いんだけどな」
林檎「う、うっせ!ばーか、臭いこと言うなっての///」
男「顔が赤いぞ」

男「なんださっきから顔がずっと赤いぞ。まだ照れてんのか」
林檎「い、いやそんな事はないはずなんだけど・・・あれっ?」
男「お、おい!大丈夫か!?熱あんじゃねーか!」
林檎「あ、あはは」
男「あははじゃないよったく、服来て寝ろっていったろう」
林檎「だってー・・・」
男「だってじゃない。ほら服来て寝ろ、飯作ってくるから」
林檎「リンゴ食べたい」
男「共食いかよ」
林檎「え?」
男「え?」

男「飯できたぞー」
林檎「はぁ・・・はぁ・・はぁっ・・・」
男「お、おい、大丈夫か?」
林檎「はぁ・・・苦しい、苦し、い、よ・・・男君・・助け・・・て・・げほっ!」
男「林檎!どうした!おいっ!」
林檎「じ、人工呼吸・・・」
男「・・・」
林檎「くるしいよー、しんじゃうよー」
男「一瞬でも心配した俺がバカだった」
林檎「なにさ、少しは甘えさせてよ」
男「治ったら好きなだけ甘えさせてやるよ」
林檎「うへぇーー///」
体温・・・37.5度→39度

林檎「治ったーっ!甘えちゃうよー!」
男「げほっ!・・・おい。俺の今の状況がわからんか」
林檎「甘えさせてくれるって言ったのに・・・」
男「あぁ、ごめんな・・・」
林檎「うっ、考えたら悪いのは私のほうだよね・・・」
男「どーした?らしくもない」
林檎「いつもワガママばっか言って迷惑かけて、でも男君優しいからいつも甘えちゃって。しっかりしなきゃいけないのにさ…ごめんね」
男「はぁ・・・ったく。ほら、こっちこい」
 頭を撫でる
林檎「あっ、うぅん・・・」
男「ばーか、お前がしっかりしたらお前じゃないだろって。俺は林檎を見捨てないから」
林檎「優しすぎるよ・・・ははw」

男「ん、んん。朝か、もう大丈夫だな。」
林檎「すー、すー」
男「(タオルが冷たい、まさかずっと診てくれてたのか?)」
林檎「男君~ zzz・・・」
男「ありがとな、チュッ」

林檎「ねぇねぇ水族館行こうよ」
男「なんだよ唐突に」
林檎「衝動的に行きたくなったの!いこ!」
男「えーー・・・」
林檎「いいじゃーん!ね、ね!?」
男「わああかったよ、行けばいいんだろ」


男「着いたな、来てしまった」
林檎「よーしまわろー!」

1時間後
男「さっきまでの元気はどこいった?」
林檎「んーなんか飽きちゃって・・・w疲れた~!やっぱもっと刺激のあるとこに」
 ムカッ
男「ふざけんな」
林檎「えっ?」
男「誰のために無理してきてやったと思ってんだよ!お前がここまでワガママだとは思わなかったよ!いくらなんでもひどすぎだろ!俺はお前以上に疲れてんだよ!」
林檎「ご、ごめ・・・違うの・・・」
男「帰る」
林檎「ま、まって!」

林檎「男君…ねぇ…」
男「・・・」
林檎「さっきはホントにごめん…私調子にのって…」
男「・・・」
林檎「お願い、なにか言って…」
男「少し黙ってて」
林檎「・・・」

男「俺の部屋入ってくるなよ」
林檎「はい・・・」
男「・・・」
林檎「あの、おとこく」
 バタンッ
林檎「どーしよう・・・」

 ガチャ
林檎「お、男君!」
男「飲み物取りに来ただけだから」
林檎「う、うん」
男「さっきは言いすぎたかもな、でももうちょい頭冷やそうな」
林檎「男君・・・キス・・して・・・」
男「ほんとに反省してんの?」
 バタン
林檎「ああもう、何でこうなっちゃうの・・・!」




『ねむいから続く』