太陽


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男「いい天気だなー、機嫌いいな」
太陽「うん、いいことあったんだぁ」
男「俺が太陽なら毎日晴天だな」
太陽「え、なんで?」
男「だって毎日キミと歩けるんだから」
太陽「もう!/////」
男「暑い!!」

太陽「あ、あの男君!」
男「ん?なんだ?」
太陽「い、いつもいえないんだけど・・・」
男「うん」
太陽「えと、あの、す・・す・・・」
男「ん?」
太陽「や、やっぱなんでもない!!」
男「恥ずかしがるとすぐ隠るれるんだよなぁ」
太陽「あうー・・・」
男「太陽!俺も好きだぞ!!」
太陽「ふぇっ?も、もうーーー!」
男「暑い!!」

男「今年もこの季節が来てしまったな・・・」
太陽「別に私なんていなくても男君はなんにも変わらないもんね」
そう、梅雨なんだ。
男「いやいやいや、普通に死ぬから。俺だけじゃなく全人類」
太陽「死にたくないから仕方なく付き合ってるんだよね・・・うわーーーん!!!」
男「おわーーー!雨があああ!」
太陽「わーーーーーん!」
男「ち、違うって!俺は太陽のことが大好きなんだよ!太陽となら死んでもいい!」
太陽「ふぇ?ほ、ほんとうに??」
男「ああ、当たり前だ。周りの人がどうなろう知らん。そんくらい太陽が好きだ」
太陽「男君・・・ヒグッあ、ありがグスッ・・・と・・・うわあああああああああん!!!!」
男「おわーーーー!!」

梅雨は明け、天気は一転。季節は灼熱の真夏に変わった。
太陽「やほーーーーーーー!男君元気ー!?」
男「あ、暑すぎる・・・この前までのネガティブはどこへいった・・・」
太陽「だーかーら。それは季節のせいなんだって」
男「太陽は春か秋が一番だな。あーもうギブ」
太陽「ああ、コンビニ入っちゃった。男君寂しいよー、泣いちゃうよー?」
男「断る。それに今のお前に泣く事はできん」
30分経過
太陽「ねぇ、ねぇったら・・・なんで?元気じゃいけないの・・・?ひ、酷いよ・・・ぐすっ・・・」
男「(ちょっとやりすぎたかな…)わかった、俺が悪かったからなくn」
太陽「わーーーーーーい!!やっと出てきたー!外であそぼうよー!」
男「うわっ!!あつっ!悪い、まだ入ってる」
太陽「わー!待ってー!」



きっかけは小さな事だった。
太陽との関係が安定しすぎていて浮かれていたのかもしれない。
まさか久しぶりに会った女性と歩いてるとこを見られるなんて・・・
説明しようにも家にこもって出てくれないし。
はたから見りゃデートだからな・・・
携帯には1回繋がったが誤解を解こうとしたら切られた。それっきり繋がらない。
まずいな、完璧に浮気だと思ってやがる。

~回想~
男「なんだ?用って」
太陽「あ、あの…男君に言いたい事が・・・」
男「うん」
太陽「あ・・・えっと・・・その、あの・・・」
男「大丈夫だよ。ちゃんと聞くから。頑張って。」
太陽「(そうだ、頑張れ私!)わ、私男君が好きです!大好きです!つ、付き合ってください!」
男「うん、俺も好きだ。こんな俺でよかったら付き合ってくれ」
太陽「え・・・ほ、本当?」
男「ああ、ずっと俺を照らしてくれ」
太陽「う・・ん・・・うっ…ひぐっ…うええええええええええん!!」
男「はは、泣くな。太陽は笑顔が一番似合ってるから」
太陽「へへw、うん!泣かない!」

はぁ~・・・なんでこんな事になっちゃったかなー・・・

最悪だ・・・俺。
太陽は必至で俺を照らしてくれたのに・・・俺も輝いてる太陽が好きだったのに・・・
どうすれば・・・
答えは決まってた。
理屈じゃねぇんだ。

宛先:太陽
本文:本当にごめん・・・
言わなきゃいけないことがあるから太陽んちの門の前で待ってる。
出てくるまでずっと待ってるから。

このメールを残して俺は太陽の家の門の前で立っている。
しばらく門の前で立ってると突然雨が降り出した。
「(こりゃ酷くなりそうだ・・・でも待ってるしかないんだ。俺は器用じゃないから・・・)」
すれ違いになるのを恐れていたら傘なんて取りにいけるわけもなかった。

もう何分・・・いや、何時間経っただろう。ちょっと前から雷もなり始めた。
気付かないフリをしていたがさっきから寒気がする。
これは罰だな。軽い気持ちでデートの誘いに乗った俺への罰だ。
いつまででも待ってやる。でもなるべく早く出てきてくれ。
その時
「男君!」
家にいるはずの太陽が遠くから走ってきている。ずぶ濡れで。泣きながら。
「太陽!なんで・・・」
太陽のほうへ歩を進めようとした瞬間。視界がゆれた。
めまいか。酷く頭が痛い。寒気も・・・
「たい・・よう・・・ごめ・・・」
あれ、おかしいな体が動かないし口も回らない。
俺の意識は途絶えた

「ウッ・・ヒグッ・・・ウェッ・・ゴ、ゴメ・・ン・・・男・・・君…」
意識がだんだんとはっきりしてきた、しかし体は依然として重く開かなかった。
「お願いだから目を開けて・・・男君…男君・・・」
そのとき体が少しずつ自由になり、目を徐々にあけた。ここは太陽の家か・・・
「たい、よう・・・俺・・・」
太陽は驚きで固まっている。顔はぐしゃぐしゃだ。
あれ、そういえばなんで太陽は謝ってたんだ。悪いのは俺なのに
「なんで…なんで!?なんでずっとあんなとこで立ってたの!」
「ごめん、俺不器用だからさ・・・こうするしか・・・」
そのあと太陽は話してくれた。
家を飛び出した事、あの女性と偶然会った事、単なる旧友であること、男が電話で誤解を解こうとした事柄を全て話した。
「ごめんね、私のせいだよね?辛かったよね?苦しかったよね?私…」
太陽の言葉の途中で俺は重い体を起こし太陽を抱きしめた。
「ふぇ?お、男君??」
「悪いのは俺の方だ…太陽がずっと好きで居てくれると思って、浮かれて…」
「仲直りしよ?お互い様ってことで、ね?」
そのあと俺と太陽は床に座りながら、身を寄せ合いながら心を落ち着かせた。

「太陽・・・」
「ん?」
「ずっと・・俺を照らしてくれよな。ずっと、ずっと」
「男君・・・これって・・・」
太陽の目から再び大粒の涙が流れ出した。

「泣くな」
俺は太陽の唇に自分の唇を重ねた後
真っ赤な顔の、驚きで固まった顔の太陽に言った。

「太陽は笑顔が一番似合ってるんだから」
照れながら笑った太陽の顔はこの世の中の何よりも眩しかった。

~fin~