2009年度ミス・ユニバース民族衣装問題まとめwiki

織楽浅野

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muj09

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  • 京都西陣の織屋、職人は浅野裕尚
  • 2009年度ミス・ユニバース世界大会「ナショナルコスチューム・民族衣装部門」において、日本代表・宮坂絵美里が着用する帯を製作した

公式サイト


織楽浅野は「織を楽しむ」をコンセプトに、
物創りをする京都西陣の織屋です。
帯だけでなく、きもの、テキスタイルとしての可能性を求めています。
祖父が織屋を始めて八十五年。その母屋から独立し、創業二十四年になります。
場所は金閣寺を北へ 本阿弥光悦が芸術村を築いた場所の近くでもあります。
理想のもの創りのシステムを目指し、資料の分類整理を徹底し、
織楽浅野には世界中の美術書や織物、さまざまな和紙 筆 墨 箸 ポスターなどがコレクションされています。


ナショナルコスチューム問題への対応


2009年7月22日 宮坂絵美里壮行会・衣装がマスコミに発表される


2009年7月23日 公式ブログにナショナルコスチュームの写真を掲載、緒方義志を絶賛


久遠-展覧会日記:ミス・ユニバース ナショナルコスチュームのお披露目に際して
http://blog.livedoor.jp/shokuraku/archives/51591439.html

昨日、7月22日、Audi Forum Tokyo で ミス・ユニバース世界大会2009の
壮行会・ナショナルコスチュームのお披露目、プレス発表が行われ、
出席してまいりました。

「民族衣裳」から「ナショナルコスチューム」と呼び名の変化を痛烈に感じる衣装でした。
「千年の美を宿す女」をテーマに日本の歴史と伝統の連続性を重視しながら、
現代のファッションに通ずる新しい着物のデザインをモードに融合させ、
伝統的な工芸技術を駆使し、日本の表現美を表されています。
デザイン&プロデュースの緒方義士氏はカッコ良い男です。
限られた時間の中、制約と様々なリクエストに答え、形作り進化させていく様は見事でした。
斬新なスタイルを創造する一方、最初にお会いしたときから、
制作チームはそれぞれのジャンルで本物をセレクトしたところは、さすがだと感じました。
新しいものにチャレンジする際、生半可なレベルではそれなりのものしか出来ないことを
痛切に知らされました。最高のチームが生み出すパワーのすごさ、ささえる人々のポテンシャルの高さ。
一緒に仕事に加われたことは刺激でした。
銀座もとじ様プロデュースの帯制作に協力でき魅力的な体験でした。

(略)
宮坂さんが[色々な職人さんのパワーがつまったコスチュームでエネルギーをもらい、
頑張りたい」と世界大会にかける意気込みを私たちに伝えてくれました。
バハマで行われる世界大会8月10日にナショナルコステューム審査、
23日に最終選考会と息抜くひまもなく、大変なスケジュールです。
ぜひ栄冠を勝ち取ってもらえればと願います。

2009年7月24日 批判コメントが殺到したことを受けて、自分としては評価している旨を説明


久遠-展覧会日記:ナショナルコスチュームへの考え
http://blog.livedoor.jp/shokuraku/archives/51591794.html

久々にブログを再開し、ナショナルコスチュームのお披露目の話をすると
いまだかってない、コメントを頂き、苦笑いです。
もう少し、この件について私の考えを記したいと思います。

今まで、よく着物の閉鎖的な状況を打破するために
[私は閉鎖的な状況とは考えておりませんが]、着物以外のものに展開しようという話は多々ありました。
できあがった結果というものは大抵さんざんな結果に終わっています。
これは自分の仕事以外はあんがい素人で、低いレベルで関わってしまっているからだと私は思います。
今回、仕事を依頼されたときに、今回のイメージ画と過去のナショナルコスチュームの仕事を見ました。
その時に感じたことは忍者であったり、こいのぼりであったり、過去の作品は「コスプレ」と誰もが思う印象を持ちました。
ただ、このときから「民族衣裳」ではなく「ナショナルコスチューム」なのだとはっきり意識しました。
日本人が感じる日本ではなく、外国人が感じる日本なんだと。
[こういうことを記すと、外国人の中にもこれを日本とは感じずに
もっと内面的なことを理解するもっと日本人らしい外国人もおられますと
同様におしかりを受けるのでしょうが。。。。]
端的に言えば、ゲームでありコスチュームであり、IT'S show time.
なんだと思います。
一番最初のデザイン画は、最終完成とは異なり、まだまだおとなしいものでした。
時間の制約のある中、クライアントの意見も入り込み、それもそのつど変化していきます。
[自分で全て決定できる仕事でなければこのようなブレに振り回されることは何も珍しいことではありません。]
その中で最終的に仕上げて完成させていくところに私はプロフェッショナルの仕事を見ました。
それは私が他人と仕事をしたなかでは遙かにレベルの高い仕事をそれぞれが
成し遂げたと思います。
(略)
私の評価するところは関わった全員が、ゴールを目指し、全力をつくしたことを知っているからです。
できあがった衣装についてのご批判はもっともだとも思います。
わたしのなかでは最初からきものではなく、ナショナルコスチュームを作るという考えで、
コスチュームとしてのおもしろさはあるとおもいます。
自分の作った帯についてもコーディネイトとして立派に成立していると思います。
帯結びについても相当努力され形にされたことはできあがったは仕事をみると察することができます。
そういう意味で私にとっては○なのです。
浴衣にレースをあしらったような着姿のほうが、私にとっては×です。
最初から「着物」をつくるのではなく、新しいものにチャレンジすることにより、得られるものは何かです。
今更ですが、少しは自分の思いも伝えたいと思いUPしました。

最終的な衣装を見たのは、マスコミ発表の10分前だったことを明らかにする


久遠-展覧会日記:ナショナルコスチュームへの考え


だれがこのプロジェクトで利益を得、お金がどう動くのか、
私は全く知りません。東京へ行き、打ち合わせをし、数種類のデザインを起こし、サンプルを通常の日程の10分の一以下で答えを出し、
帯を織り上げる。私はこの企画に際して、一銭も頂いておりませんし、最初から期待もしていませんでした。ミスユニバースの衣装の制作に加わるという体験に良しとしたのです。
普段とは違う衣装制作に対して、帯の制作を受持ち、普段とは異なることにチャレンジする。このことに興味を持ちました。
ここに限らず、様々なところで議論を醸し出していますが、
日本らしさとか着物の持つ本来の美しさであるとか、
この衣装がみんなの神経を逆撫でたのは事実です。
またこの企画に参加することにより批判をうけるのも仕方ないことでしょう。
ただ、私の行ったことは思いもよらないリクエストに
最大限ベストな答え「帯」を用意することです。
そのことについては何ら恥じてはいません。
衣装の完成したスタイルを見たのは、プレス発表の10分前でした。さすがに目のやり場に困ったのも事実です。
ご批判は真摯に受け止めなくてはならないと思います。
私自身のコメントは一応、ここまでとさせて頂きます。
お騒がせしました。

Posted by 浅野裕尚 at 2009年07月24日 22:25

2009年7月26日 動きがありそう?



719 名前:可愛い奥様[sage] 投稿日:2009/07/26(日) 13:54:17 ID:ojFoZ/Cq0
帯職人さん、月曜日中に何らかのコメント出すみたいだよ。
西陣織協会?のようなとこが動き出したのかな?
京都は怒ってそうだね~。MUJに来年から協力しないんじゃない?

2009年7月27日 「お詫び」コメントを発表


  • 「銀座もとじ」と共に、緒方義志とMUJ事務局に対して抗議する方針だと述べる
  • 同27日19時頃、「銀座もとじ側」がMUJ事務局を訪れ、事務局及び緒方義志に対して異議申し立てをした
  • MUJ事務局側は、本番に着用する衣装について、デザイン変更を含めて再検討すると約束した
  • MUJ事務局側は、「銀座もとじ」と「織楽浅野」の両社は当日まで最終デザインを知らされていなかったことを認めている

2009年07月27日
久遠-展覧会日記:深くお詫び申し上げます。
http://blog.livedoor.jp/shokuraku/archives/51593023.html
2009年07月27日
久遠-展覧会日記:今、取り組んでいること
http://blog.livedoor.jp/shokuraku/archives/51593342.html


また、今回の衣装プロデュースとそのデザインは、デザイナー氏の手によるもの
で、「銀座もとじ」および「織楽浅野」の両社は、その一部である帯の素材提供
のみであったこと、最終デザインについても発表当日まで知らされていなかった
ことは、いずれも事実であると、ミス・ユニバース事務局およびデザイナー氏の
両名ともが、相違ないとのことを証言されております。

上記内容をご報告いただいたことをお伝えさせていただきます。

私は本日、弁護士との相談の機会を持ち、現状の報告をし、対応を始めております。
その後に、この頂いた協議内容、先方の対応を鑑みて、改めて相談いたします。

現状での対応が、結果ではなく過程であることをご理解ください。



お疲れ様です

質問なのですが、もとじのおじさんと浅野さんお二人が、
白い着物を着たモデルを眺めている写真がネットにあります

その時点でパンツが見えてるような状態だったのですが、
それでも知らなかったんですか?解せません。
Posted by あらあら at 2009年07月27日 23:57

この件につきましては、どのような対応を今、行っているのかを
知ってもらい、後にお伝えしようとおもっておりました。
最初のイメージデザイン画を改めてUPし、その当時の
理解も詳しくお話いたします。
現時点でお答えできるのは、仮縫い状態で綿もしくは
麻の生地をモデルにフィッティングしている時の模様です。
そのデザイン画ではパンツは見えないデザインで、
フィッティング時も短いスパッツのようなボクサー形のパンツでした。
その形によりぎりぎり見えても扇情的なイメージを打ち消す
ものと思っておりました。
黒の皮でできた着物に対して黒色でわかりにくくすると思っていました。
もう少し足を強調したいねという意見も他からあったことは記憶にあります。

Posted by 浅野裕尚 at 2009年07月28日 00:07

2009年7月28日 夕刊フジに「目のやり場に困った」とのコメントが掲載される


ポルノ女優?ミス・ユニバース“下半身”丸見え大批判「日本が誤解される」と抗議殺到
http://www.zakzak.co.jp/gei/200907/g2009072804_all.html

「私どもが衣装合わせに立ち会った時点では、丈は短いものの下半身は隠れており、デザインも異なるものでした。私どもがあの衣装を目にしたのは、皆さんと同じ発表会の当日。事前に分かっていれば辞退申し上げたのは間違いありません」

今月22日に発表された衣装について、黒地に金箔をあしらった帯を手配した東京・銀座の老舗呉服店の担当者は、こう話す。同席した京都西陣の帯職人も「目のやり場に困った」といい、呉服店は発表後、デザイナーに抗議した。近く、ミス・ユニバース事務局にも抗議する予定という。
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