無事終了しました。ありがとうございました。

+ ...
全6章からなる、キャンペーンイベントです。
シナリオ上NPCが目の前にいるのに助けれないという状況が発生するため、PLを選ぶと思います。
基準は、第1章:桜下です。
http://majuusensenaroe.web.fc2.com/stage/2013/04/20130427_t.txt

最終章だけ参加条件があります。

参加条件:1章から5章に参加したことがある。また、もし募集人数が3人を超えた場合、ダイスではなく御影に合ったことがあるPCを優先します。(人数が満たない場合は、参加したことがなくてもOKです)

参加方法

いつもどおりイゾルデへの書き込みとなりますが、参加者多数の回が発生した場合は、その回で参加できなかった人が優先的に次回参加できるようにします。

注意事項

登場人物の詳細については、PC共通の情報として初めから知っているわけではありません。
ただ、用語で書いている内容などの、各章で話した内容は初めから知っていると扱ってください。
(各NPC詳細(リコリスは一度紹介されてあったことがあるPCのみ)の1段目は知っているものと扱ってOKです)


登場人物

  • 十塚斎理(とづか さいり)・・・【魔王】【受聴者】(異常な知識量と《異界》の音を聴く能力)
 聖常学園高等部2年17才。男。黒髪で肩につくぐらいの長さ。前髪も長め。切れ目で色白で少しきつい印象を与える美形だが、無表情に近く感情の起伏もわかりにくいため近づきにくい雰囲気。完璧な文学少年のため、細身というよりもやしっ子。運動はできない。頭脳担当。文芸部部長。
 6才の頃神隠しにあい3ヵ月後に帰還した。その影響で《異界》の音のみを聴くことができるようになった。他の幽霊などといったものは聞こえない。それ以後自衛の意味と実家の関係上《異界》について詳しくなる。また《異界》から派生して色々な知識を取り込んでいった結果、様々な知識を身につけた。反動で視力は悪い。高等部からコンタクト使用。
 高等部入学後、偶然《異界》の音が聴こえ郁杜と共に学内を捜索。そして中庭のど真中にある桜の下で詩を歌うリコリスと出会う。これが一連の『物語』の序章だった。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 行方不明になっている。が、とある都市伝説で斎理に似た容姿の少年が語られている。それが斎理自身なのか、それとも別の何かかは、誰にもわからない。

  • リコリス・・・【人の形をした風】【生贄】(《異界》の存在)
 斎理と郁杜がであった存在。15才ぐらい。女。漆黒の腰まである髪に臙脂色のワンピースを着ているお人形のように可憐な美少女。人見知りで積極的に話すことがなく、斎理の後ろに隠れてる。
 元々はこの地域の山神への生贄として育てられた人間だが、65年前に最後の生贄となった。その結果《異界》の存在になってしまう。その後は誰にも認識されることもなく桜の下でこの地域の平穏を祈り、詩を歌い続けていた。後にこの場に結界として学園が建ったため、学園の平和を祈り詩を歌っていた。しかし、最近この地域に《異界》側からの干渉が出始めたため、誰か力がある者に気づいてもらえないか、と願っていたところ斎理達と出会う。始めは斎理達の力では《異界》に対抗できないのを知っていたので忘れてくれ、と頼んでいたが、その間に最初の怪異が発生したため斎理達と協力し【魔人】の力をかり何とか解決した。それ以後も発生する小さな怪異を斎理達と解決していっている。今は斎理のおかげで紹介されれば誰でも認識できる狭間の存在となった。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 とある都市伝説でリコリスに似た容姿の少女が語られている。それがリコリス自身なのか、それとも別の何かかは、誰にもわからない。

  • 小鳥遊郁杜(たかなし いくと)・・・【人狼】【狩人】(実践的な武道の達人)
 聖常学園高等部2年17才。男。黒色の短髪。少し色黒。一目でスポーツマンとわかるような青年で、体格は無駄な筋肉が一切ない鍛えられたもの。かなりサバサバした性格で、集団は好まないタイプ。運動部からヘルプをしょっちゅう頼まれるほど運動神経は抜群。斎理の幼馴染。文芸部。
 斎理が神隠しにあったとき、傍にいたのに斎理だけ連れて行かれてしまったことがトラウマとなっている。故に《異界》には恐怖という感情より、憎しみや殺意といった感情のほうが強く、最初はリコリスも排除しようと考えていた。現在はリコリスを仲間認識しており、《異界》についての感情はどうでもいいもの、となっている。斎理が関わるのなら関わるし、関わらないのなら関わらない。全て斎理の判断に任せており、必要ならばいつでも斎理の剣でも盾でもなる。武道は物心ついたときから習っており、今も続けている。神社の息子。【魔人】からもらった【鈴】を身に着けている。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 以後、行方不明。

  • 狛沢明日香(こまざわ あすか)・・・【獣神の巫女】【鏡】(一応一般人)
 聖常学園高等部2年17才。女。こげ茶のセミロング。大人しい文学少女に見られがちだが、性格はリアリストで若干ツンデレ。男共に協調性がないので、他とのコミュニケーションを全て受け持つ姉御。見た目とのギャップに女子受けがかなりよく、とにかく頼れる先輩状態。文学部、副部長。
 高等部からの外部組。入学式で斎理と同じクラスになり、そのとき長い前髪に眼鏡という顔がまったくわからない斎理に「アンタ、眼鏡やめてコンタクトにしたら?てか、前髪がうっとおしい」と自己紹介もせずに言い切った。その後文学部で再度斎理とに遭遇。やっぱり眼鏡と前髪がうっとおしいので、眼鏡とって前髪を括ってやった。その後斎理はコンタクトになり前髪も切った。《異界》関連はまったく知らなく、リコリスを紹介されたときもそこまで興味があったわけではない。ただ、偶々相談を受けた女子生徒が巻き込まれてたのが《異界》関連で、それが最初の怪異であり、巻き込まれることとなった。《異界》に関しては詳しくないが、巻き込まれる生徒が大抵相談に来るので必然的に巻き込まれる。実は獣神筋の家系で加護がある。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 1人学園に残っていたが、家の関係で引越した模様。その後、彼女が自身の狗神とどう付き合って行ったかは不明だが、野犬による事件は起きていないようだ。

  • 空野叶子(そらの きょうこ)・・・【小さな魔女】【透見者】(見えないものを見る能力)
 聖常学園幼等部6才。女。茶髪で肩につくぐらいの長さ。ぼんやり、とした雰囲気で飼い犬とよく散歩している。可愛いというより、どこが神秘的というか現実味のないような少女。
 普通の人とは違うモノが見え意思疎通ができるため、家では孤立しており、また親も放置していた。今は十塚家に引き取られている。異界のモノにも敏感で、また千里眼的な力もある。お友達になった【まほうつかいさん】の《名前》まで見えてしまっていることから、【まほうつかいさん】が自身の【願望】の守り手となった。【願望】の内容は、《みんななかよくなれますように》。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 ラスボス。実は、叶子は《こちら側》から《あちら側》へ自ら行き《こちら側》に代わりの器を置いていただけで、本来は斎理と同じ年齢。《こちら側》の叶子は、本来の叶子が《あちら側》へ行ったときから時が止まっており、ただの器なためすでに人間ではない。人間でなく《あちら側》の存在のため《こちら側》の存在には完全には認識されず時が止まっていても不審に思われないようになっていた。あの世界で【狩人】に【魔女】は殺された。《こちら側》の叶子も消えていた。それが結末であり、それ以上を知るすべはない。

  • 神目御影(じんま みかげ)・・・【まほうつかいさん】【魔人】(闇の者)
 時代物の映画から抜け出来てたような、白シャツの上から夜色マントを羽織り、丸眼鏡をかけた長身の男。白く冷たい仮面のような容姿に長めの黒髪で、怖気を奮うような嗤みを浮かべている。 
 遠い昔は人間だったが《あちら側―異界》について研究し続けたせいで闇の者になってしまった存在。【願望】を守ることが存在定義であり、それ以外はあまり興味はない。今は叶子の【願望】の守り手として存在している。しかし、だからといって他の【願望】を守っていないわけでもない。《異界》には詳しいが言葉遊びにしか聞こえない説明の仕方しかしない。それには理由があり、また実際のところ言葉遊びでもなく全て事実である。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 闇に戻ったらしい。

  • 十塚恭一(とづか きょういち)・・・【宮司】【挟間の守り手】(能力者)
 聖常学園高等部理事長。40才。気難しい大学教授風の、眼鏡をかけた男性。服装は常にスーツで白髪交じりの髪も常に清潔感がある。感情の起伏というものがないような無表情で淡々とした口調だが、これが彼にとって通常である。1人息子の斎理とはほとんど他人のような親子関係。また、空野叶子の後見人であるが、こちらもまた同様。
 この地域一帯の祭事を代々仕切っていた宮司の家系であり、過去、山神への生贄を育てていた。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 息子については何も語らず、何も変わらず過している。表面上は。

  • 七屋敷夢人(ななやしき ゆうと)・・・【魔道士】(能力者)
 元聖常学園大学理事長であり聖常学園創設者。享年60歳。学者や研究者のような雰囲気がある老紳士で、左目だけをしかめる癖がある。一度自身の孫をつかって《復活の儀》を行おうとしたが、妨害を察し、同時進行で別の術を仕込んでいた。現在は為実明樹の身体に蘇り、為実本人は知らないが共存しているらしい。とても優秀な『記録者』であり『学究者』であり、【魔道士】である。【願望】はただ1つ。世界のおわりまでを知る事。永遠の『過程』こそ学問の本質。故にクローズなど長年生きている存在の歴史などが好物(トオイメ)。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 クローズから両手をかり、1ヶ月後には返却したようだ。そして、洋食のお店にも一緒にいったらしい。その後も、思いついたように食事にいっているとかいないとか。よき友人関係が築かれているようである。


舞台

  • 兵庫県にある波佐間市。学園都市であり、市の象徴として幼等部~大学院まである聖常学園がある。元々は地域信仰があった地域らしいが、今は学園都市として有名である。


聖常学園高等部

  • 波左間市にある、巨大学園の高等部。外部からの入学も多いが、高等部までは大半が内部進学組である。ここの高等部は授業を受ける校舎(4階)、理科室や保健室などがある準備棟(3階)、部活の部室がある部活棟(3階)が渡り廊下で繋がっている構造になっている(上からみると、アルファベットのEににている)。各棟の間には中庭があり、大きな桜の樹がある。体育館とプールは連結してないが、校舎の横にある。
  • 《物語》の結末後
+ ...
 再び【堰】としての機能を取り戻たようだ。



目次

序章:使徒
  • 聖常学園高等部。入学式も終え、桜が散りだしたその日。《異界》に住む少女と《異界》に関わったことがある少年達が出会った。これは『物語』の始まりの物語。(この話は最終章で断片的に語られます)

第1章:桜下
  • 百年桜による子供浚いの話。浚われた子である真弥が翔子を求めて浚おうとしたが、叶子によって依頼された騎士達により倒された。その後翔子は、永遠に咲くことのない桜を待ち続けているらしい。
参加騎士:片瀬川順平、蛍野光里、氷室静
ログ:http://majuusensenaroe.web.fc2.com/stage/2013/04/20130427_t.txt

第2章:目隠
  • 桜下から1年後。聖常学園高等部理事長―十塚恭一からトリスタンへと依頼がくる。それは学園内で発生した不可解な自殺事件を調べてほしいというもの。騎士が学園へと赴いたその日、《異界》と日常を共にする少年少女と出会う。
 騎士達により事件は3人の犠牲者だけで食い止められ、解決をした。そして志保は病院で治療に専念することとなる。それにしても《感染源》は誰だったのだろう?
参加騎士:月島美冬、片瀬川順平、イブ
ログ:http://majuusensenaroe.web.fc2.com/stage/2014/04/20140426_t.txt

第3章:首吊
  • 少女―空野叶子から再びトリスタンへと依頼がくる。それは、再び聖常学園高等部で不可解な事件が起こるというもの。少女は言う。いそいで、さいごのおにいちゃんがつられると、かれがおきちゃうよ。
少女の依頼によって、事件は終わった。しかし、それはまだ事件の一部に過ぎないのかもしれない。それでも、少女にとっては満足のいく結果だったようだ。
参加騎士:イアン・ロックウェル、クローズ、遠野流
ログ:http://majuusensenaroe.web.fc2.com/stage/2014/06/20140628_t.txt

第4章:合鏡
  • 聖常学園高等部理事長―十塚恭一から再びトリスタンへと依頼がくる。それは学園祭を境に、行方不明になった生徒達を探してほしいというもの。理事とは別で文芸部のメンバーも事件を調べており…
騎士達により、事件は終了した。4人の犠牲者が出たが。巻き込まれる形になった明日香は記憶があやふやで、香村美砂は記憶操作が行われたようだ。これ以降、斎理と郁杜が2人だけで何かを相談している姿を見るようになるが、それが意味するものは?
参加騎士:ミザリィ・ミシェル・ミケウス、月島美冬、御宮裕樹
ログ:http://majuusensenaroe.web.fc2.com/stage/2014/10/20141011_t.txt

第5章:血呪
  • 聖常学園高等部文芸部―十塚斎理からトリスタンへと依頼がくる。それは同じ文芸部員である狛沢明日香を助けてほしいというもの。また、この件は理事にも【魔人】にも頼ることができない、ということで…
騎士達の活躍により、無事明日香は助かった。ちなみに「バカな男が多いね、嫌いじゃないけど」とのこと。そして【魔道士】は友人(?)ができたそうで…
参加騎士:源光司、クローズ、ミザリィ・ミシェル・ミケウス
ログ:http://majuusensenaroe.web.fc2.com/stage/2015/01/20150111_t.txt

外伝:少女(?)とのお茶会
  • 【神喰】と【魔道士】のお茶会。【神喰】は【魔道士】から一連の《物語》について、どこまできけるのだろうか?

終章:**
  • 聖常学園高等部を舞台とした《異界》と少年達の最後の『物語』。最後の結末は…
『あるべきものは、あるべき場所へ』
《異界》から始まった《物語》は《異界》へ還ることで終わった。余談だが、もう1つの結末として、1つの友情が芽生えたことだけ明記しておく。
参加騎士:片瀬川順平、クローズ、数多伊吹
ログ:http://majuusensenaroe.web.fc2.com/stage/2015/03/20150328_t.txt

用語(シナリオ中に解説された分だけ更新)

+ ...
  • 《あちら側―異界》
《こちら側―現実世界》の隣にある世界。
~~~~~~~~~~~~~~~
窓から見える空は、真っ赤だった。
赤い空に、月が、まるで巨大な眼球のようにぬらちとした光沢で浮かんでいて、室内に机やその場にいる人の影を落としていた。
影は、赤い。
真っ赤な影が、机から、人から、床に向かって伸びていた。赤く、長く。
そして、空気が違った。
やけに乾燥した、その猛烈な枯れ草のニオイにかすかに鉄錆を含ませたような奇妙な空気は、今まで呼吸したことのない種類のもので。
狂った世界の、空気だ。
――――――――――――――――――――――――――――――第2章―目隠 より抜粋
~~~~~~~~~~~~~~~
《あちら側》の住人になってしまうと異形とかし、《こちら側》に戻ってくることができない。例えできたとしても、深海魚を深海から砂漠に瞬間移動させてそのまま砂漠で生きさせると同じことになる(ようは苦しんで死ぬだけ)。また異形と化した時点で《こちら側》での存在がなかったことにされる。故に、2度と戻ることはできない。

御影「我々は彼らの世界を《あちら側》と呼ぶ」
《あちら側》とは、《異界》と呼ばれる世界のことである。
それは常に我々の隣にあり、いつでも《こちら側》と繋がろうとしている。
《異界》が《こちら側》に出現しようとする理由は不明だが、常に食おうとしているのは事実だ。
ただ《異界》は普通の人間には知覚することができない。
そして不思議なことに《異界》は自分達を知覚できない者には手出しができない。
故に《異界》は、まず自分達を認識させることから侵略を始める。
その手段は多岐に及ぶが、もっとも多いのが『物語』を使った《感染》だ。
――――――――――――――――――――――――――――――第4章―合鏡 より抜粋

  • 《感染》
人間とはおもしろい生き物で、例え目に見えず、証明すら不可能なものであっても知識として体系立てることで容易に共通の認識にしてしまうことができる。
《異界》はそれを利用する。
自身を『物語』という内容にすることで、怪談や都市伝説、噂話、占い、そういったものにすることで、人に認識させる。
そうして認識した者のもとに《異界》は現れる。
とはいえ、ただの怪談などだと共通の認識にはなるが、影響力はあまりに弱い。
故に次の段階として適応性のある人間を取り込み《異界》の存在に変えてしまう。
《異界》の《異形の者》となってしまった人間は、もとに戻ることはできない。
しかし、彼らは《異界》そのものでありながら、《こちら側》の者でもある。
故に彼らは《異界》に比べて非常に認識しやすい存在となる。
認識しやすい彼らが人と関わり会話を行えば、より明確な共通の認識が広がってゆく。
そう、まるでウイルスが広がっていくように。それが《感染》と呼ばれる現象だ。
――――――――――――――――――――――――――――――第4章―合鏡 より抜粋

  • 逢魔時
古来より《こちら側》と《あちら側》が交わる時とされ、《こちら側》と《あちら側》の境が曖昧になる時間。境を破るには、《こちら側》と《あちら側》を繋げるものがあればいい。

  • 《感染源》
《異界》の『物語』に感染した存在。《感染源》が死ねば『物語』は終わる。

《感染源》とは何か?
ウイルスがただ存在するだけで人に《感染》を起すことはできない。
だがウイルスを周囲の人に広げやすい形にし広げる存在がいれば《感染》は起こる。
ようは彼らを認識し明確に理解してしまった最初の《感染者》であり、《異界》に取り込まれなかった存在。
それが《感染源》と呼ばれ、彼らの『物語』を周囲に広げ影響力を強くする存在であり、《こちら側》で彼らが活動するための拠点である。
故に、《感染源》さえ消滅できれば、広がっていた『物語』は強制的に終り、影響力をなくすことができる。
――――――――――――――――――――――――――――――第4章―合鏡 より抜粋

  • 【魔道士】
本名、七屋敷夢人。七屋敷果奈人の祖父である。とても優秀な『記録者』であり『学究者』であり、【魔道士】である。【願望】はただ1つ。世界のおわりまでを知る事。永遠の『過程』こそ学問の本質。しかし人は死に縛られている。故に彼は永遠を手に入れようとした結果、儀式を行おうとした。しかし、途中から【魔女】の妨害を察し内容を変えたようだ。【魔女】の目的を阻止するために、どうやら完全な復活をするつもりらしいが…

  • 【魔王】や【魔女】とは?
御影「なに、単純に『物語』での役割といったものだよ」
御影「本質、ともいうものかもしれんがね。我々は『物語』の一部だ。故に、役割がある。それだけのことだよ」
御影「関係性も、『物語』での役割での関係性にすぎない。あぁ、だがそうだな」
御影「私は【願望】の守り手。故に【ちいさな魔女】の守護者となることを選んだともいえるのだろうね」
御影「この地で起こる出来事は、必然だよ。簡単にいえばそれこそある『物語』の一部といったところだろうね」
――――――――――――――――――――――――――――――第3章―首吊 より抜粋

  • 【魔道士】の直接連絡先
クローズが夢人から直接もらった、何処にいてもどんな妨害があっても必ず夢人に直接繋がる特殊な魔術が込められた連絡先。ただしクローズのみしか発動しないので注意。

  • 波佐間の土地神
夢人「山ノ神。私や、【魔王】ならこういうだろう」
  《隠し神》
夢人「とね」
夢人「妖怪、とうのは一般的に広まっているね。だが、それは妖怪ではない。《隠し神》の眷属だよ」
夢人「《隠し神》、というか神は本来自分の領域からは出てこない」
夢人「《隠し神》もしかり。だが、かの神は人を浚い、眷属に変え、さらに眷属が人をさらい、そうして自身の領域に集めていく習性があるのだよ」
夢人「人の感情でいうなら、寂しがり、といったところかな」
夢人「そして浚うのは、何も子供だけではないさ」
夢人「まぁ、《こちら側》から《あちら側》へ・・・という解釈であっているよ」
――――――――――――――――――――――――――――――外伝 より抜粋

  • 対処法
夢人「ふむ、感染者、ならまだ救う余地はあるだろう」
夢人「ようは、感染者に《物語》を認識させなければいいだけだ。簡単にいえば、一連の記憶を消してしまえばいい」
夢人「眷属はすでに《あちら側》の存在だ」
夢人「そもそも《こちら側》にいるだけで、影響を及ぼす。一度《あちら側》へいったものは、例え戻ってきたとしても、それはもう変質した《あちら側》の存在なのだよ」
夢人「故に、対処法はない」
――――――――――――――――――――――――――――――外伝 より抜粋

注意

今回のキャンペーンでは、各章のシークレットポイントの結果によって、終章の敵と犠牲者数がかわります。
→ラスボス決定しました。(こっちきたかーうわー)
BAD ENDはしっかり用意してますので、あしからず。
実はNPCとの好感度Pがありました。これも最終章の内容に関わってきます。
→某PCのせいで【魔道士】がNPC入りしました。なんでこうなった・・・
→ボーナスステージの外伝ができあがりました。なんでこうなった・・・


・ネタバレ:《物語》が何故起きたのか

+ ...
一連の《物語》の始まりは、十塚斎理が《神隠し》にあい、帰ってきてしまったことからだった。
波左間の山には《神》がいる。その《山ノ神》は人を攫う《隠し神》で、さらに攫われた人間を眷属に変え、さらなる生贄を求める祟り神だ。古くから【宮司】の一族により、たくさんの生贄を与えられ、眷族に囲まれていた《神》は、《こちら側》に興味を持たず山から下りてくることはなかった。それは【宮司】の一族が生贄を与えることをやめ、代わりに【堰】として学園を建ててからも変わらなかった。それだけの、生贄と眷属が《神》を囲んでいたから。しかし、そんな《神》を見つめる少女がいた。少女はどうして《神》がそこから出てこないのかが不思議だった。たくさんの生贄と眷属はいても、《神》は1人だった。だから、少女は《神》と友達になろうとした。それから少女は《神》にあいに何度も訪れた。そんなとき、1人の眷属が1人の少年を《神》のもとにつれてきた。《神》は少年を気に入ったが、連れてきた《眷属》が少年を帰してしまった。《神》は悲しんだ。それを見ていた少女は思った。《神》を少年のもとへ、《こちら側》へつれてきてあげようと。そして少年とともに、自分も《神》の友達になってあげようと。それが少女―空野叶子の【願望】であり、全ての《物語》の始まりだった。

【魔道士】が作り上げた、《山ノ神》を慰撫し、同時に【堰】を作って阻止するという儀式場―学園を利用し、儀式を反転させる。今までの6つの『物語』―《神》を呼ぶ使途を作り(使途)、《こちら側》から《神》に生贄を与える眷属を封じ(桜下)、逆に《神》の傍の眷属を学園に呼び出し(目隠)、生贄として吊られた人々を逆に《神》の傍の生贄や眷属の器とし(首吊)、《あちら側》の《神》の傍から全て引きずり降ろし《こちら側》の者とし(合鏡)、【堰】の中に閉じ込めることで《こちら側》から《あちら側》へいけないようにする(血呪)―によって、《神》を《こちら側》へ引き摺り下ろす《儀式》が始まった。


  • 各章の【役割】
序章『使途』:「自分の足りないものを補ってくれるお呪い」により、《あちら側》のモノに《こちら側》の器を与える儀式を行う。適正あるモノだけが使途となり《山ノ神》を呼ぶ【役割】を【魔女】により与えられた。

一章『桜下』:《山ノ神》に《こちら側》から生贄を与える【役割】の《眷属》を封じることで、生贄の供給を封じる。

二章『目隠』:《山ノ神》の《眷属》を《あちら側》から《こちら側》に呼び寄せ、一方通行(《こちら側》から《あちら側》へしかいけない)の【堰】の門の向きを逆にする。

三章『首吊』:新たに用意された生贄を、逆に《山ノ神》の傍にいる《眷属》や生贄たちの器にするために、奪う。

四章『合鏡』:用意した器を《眷属》や生贄にあたえ、全て《こちら側》へと引きずりおろし、《山ノ神》1人にする。これで《こちら側》に意識を向けざるを得ない状況を作り出す。

五章『血呪』:【魔道士】と【魔王】が学園(【堰】)内から出している間に、引き摺り下ろした《眷属》や生贄達を【堰】の中に閉じ込める。(明日香は学園外へ斎理たちを出すためのオトリ)

最終章『神隠』:《こちら側》に意識が向いた《山ノ神》を使途たちを使って呼び、召喚する。


  • 各登場人物の【役割】
【魔王】:語り部であり、この《物語》の主軸。彼が始まりであり、終わりである。
【魔女】:語り部であり、この《物語》のもう1人の主軸。彼女だけが《物語》に色を添えることができる。
【生贄】:ただ、そこにあり使われる存在。
【狩人】:唯一《物語》の主軸である【魔王】と【魔女】を殺せる存在。
【鏡】:登場人物でありながら最終的には《物語》に最後まで関われない存在。実像は虚像とは交わらない。
【魔人】:【魔女】の【願望】の守護者。
【魔道士】:【魔女】の敵。【魔王】の敵。《こちら側》を守る存在。
【宮司】:《こちら側》を守る存在。


最終更新:2015年03月30日 22:40