検証33:物部守屋
守屋は記紀などに容貌に関しての記述がないため、どのような顔をしていたのかわかっていない。
(1)と(2)は横顔の比較である。
守屋の容貌に関する史実にない類似点は以下の通り。
(1)と(2)は横顔の比較である。
守屋の容貌に関する史実にない類似点は以下の通り。
- 髪型と髪色(白髪アップ、線によって白髪を表現しているのがまったく同じ)
- まゆ毛(長めで、キツくていつも怒っているような眉)
- 鼻(とがっていてデカイ)
- ほほ、ほほの下(ほほが出ており、ほほの下がこけている)
- あごや骨格がまったく同じ
- 目(三白眼でやや釣り目、黒目は上のほうになっていることが多い)
- 設定年齢(初老、馬子よりも年上のようだ。)
- 体型が馬子に比べてやせている
また(2)-(3)は、台詞の比較である。
仏教流布に反論する際のセリフがまったく同じである。
仏もちゃんと祭らないといけないと言われ、「それは詭弁だ」を「それは馬鹿げた理屈!」に変えているが、ほぼ同じ反応をしている。
仏教流布に反論する際のセリフがまったく同じである。
仏もちゃんと祭らないといけないと言われ、「それは詭弁だ」を「それは馬鹿げた理屈!」に変えているが、ほぼ同じ反応をしている。
日本書紀などの歴史資料には、「馬子は、私が疱になったのは仏をないがしろにしたせいだと言ったが俳仏派の守屋は反論した」とあるだけで、そのやりとりまでは描かれていない。
※物部守屋の容姿に関しては、日本画家の安田靫彦の「守屋大連」※をモデルにしているという説がある。山岸、池田、両氏が共に安田画伯の物部像をモデルにしたために似ている、という可能性もある。
※「守屋大連」安田靫彦
守屋の顔の比較、特に表情や、効果に注目していただきたい。
(4)、(5)は斜め下から、上にむかって睨みつけるような表情の守屋である。
黒目が少なく、その黒目も上の方にあり、ほほはこけ、怖い。
馬子は山岸版でも池田版でも、たまに可愛い表情を見せたりキャラクター化(三等身化、ポチャっと可愛い仕種)をしているのだが、守屋にいたってはそのような場面などなく、このように老獪で何かを企む姿の描写が多い。
(6)、(7)、(8)は正面を向いた守屋である。特に(6)、(7)は穴穂部を大王に推すシーンで、身を乗り出すようにして力説する守屋の表情がそっくりである。
(4)、(5)は斜め下から、上にむかって睨みつけるような表情の守屋である。
黒目が少なく、その黒目も上の方にあり、ほほはこけ、怖い。
馬子は山岸版でも池田版でも、たまに可愛い表情を見せたりキャラクター化(三等身化、ポチャっと可愛い仕種)をしているのだが、守屋にいたってはそのような場面などなく、このように老獪で何かを企む姿の描写が多い。
(6)、(7)、(8)は正面を向いた守屋である。特に(6)、(7)は穴穂部を大王に推すシーンで、身を乗り出すようにして力説する守屋の表情がそっくりである。
また下の二つはどちらも矢が刺さって死ぬシーンだ。
守屋は、記紀によると木の上で指揮を取っていたところ矢が刺さって死ぬのだが、その表情や漫画効果がまったく同じである。
フラッシュによって、「死ぬ瞬間」を切り取るようなコマで、それは顔のアップ、その表情は白目をむき、いかめしい守屋の顔がいっそう恐ろしい表情になり、怨念が残りそうなその表情が印象に残る。
後に、山岸版でも池田版でも、このように死んだ守屋達は怨霊となって現れるのも同じである。
守屋は、記紀によると木の上で指揮を取っていたところ矢が刺さって死ぬのだが、その表情や漫画効果がまったく同じである。
フラッシュによって、「死ぬ瞬間」を切り取るようなコマで、それは顔のアップ、その表情は白目をむき、いかめしい守屋の顔がいっそう恐ろしい表情になり、怨念が残りそうなその表情が印象に残る。
後に、山岸版でも池田版でも、このように死んだ守屋達は怨霊となって現れるのも同じである。