向井・鈴

「お願い……」

【所属】 武蔵アリアダスト教導院
【名前】 向井・鈴
【読み方】 むかい・すず
【種族】 極東人
【元ネタ】 不明
【字名】 不明
【HN】 ベル
【登場巻】 第1巻上~

【人物】

武蔵アリアダスト教導院に通う盲目の少女。
目が見えないせいか前髪を長く伸ばしており目元が見えない(Encyclopediaによれば彼女の目が見えないのは先天性)。
障害物との距離に応じた圧を返す腰部センサーと、集音機能を持つ耳センサー、なぞった文字を音読する音読ペンを使うため日常生活は普通に送ることができる。

トーリからは「ベルさん」と呼ばれ、濃いキャラが多い武蔵において貴重なストッパーの立ち位置。
普段は途切れ途切れのゆっくりとした口調で会話するが、不意打ちなどのショックで泣き出すと口調が幼児化し言葉も何故か流暢になる。

ちなみに「武蔵の貴重な前髪枠」とは彼女のこと。彼女を泣かせることは武蔵アリアダスト教導院では犯罪に匹敵する。
なお何故か武蔵のみならず他国の生徒も「武蔵の前髪枠」として鈴を見ている。

彼女を泣かせることは武蔵では犯罪に匹敵する…が、皆からは深い信頼を寄せられていて、彼女に話しかけたり体を触る場合には一定の決まり事が存在する。
鈴自身も自分が他人を信用することで成り立つことを理解してるため、安心できない場に一人でいるのは好まないものの、
他人任せの外出は好きだという。

目が見えない代わりに聴覚を始めとした感覚機能が非常に鋭く、遠く離れた三河の異変を武蔵の中で一番に察知したり、英国においての異変も感じ取っていた。
そのため、姿を変えていた猿飛・佐助霧隠・才蔵を、歩き方、というか移動の際の重心の起き方で見破り、気配を押し殺していた伊達・政宗も感じ取ることが出来るなど、
忍者すら見破る超感覚は他者にいつも驚愕されている。
6巻下では蟹江城の戦いが始まって早々、森の木々に擬態していた滝川・一益の配下の者達を瞬時に見破ったほどであり、彼女の前に半端な隠密は意味をなさない。
最も戦闘要員としての力はないため、前線に出ることは無いだろうが。
サン・マルティンのトリックを見破るなど、彼女の卓越した感覚機能は随所でアリアダスト教導院の窮地を救っている。

ショックを受けるとよく倒れたりするため、周囲にいる主に女性キャラに抱きかかえられる場面が多い。
目が見えない彼女からしてみれば抱きかかえてくれた女性のオパーイはクッションに思えるらしく、ぶつかった女性の胸の感触を「○○なクッション」とたとえることがある。
アデーレ・バルフェット曰く「オッパイソムリエ」。
彼女いわく葵・喜美は「邪悪なクッション」、浅間・智は「きれいなクッション」、"武蔵"は「清楚なクッション」らしい。よく感じ取っていると言わざるをえない。

両親は共働きで忙しく、鈴が初等部時代は入学式にも出られないほどであったが、働いていた向こう水という湯屋の経営者が隠居する際に湯屋を譲られ、現在は其処を経営している。
最新刊まで彼女の両親が登場したことはないが、ベルさんが着用している制服は全て母親の手作りとされている。
デザインは既製品と同様だが、背丈が成長するに合わせて改造して対応できるように作られているなど凝った作りになっていて、忙しくても娘に向ける愛情はしっかりと感じられるものである。
彼女自身も裁縫が得意で、恐らく前述の制服の改造も彼女が自分で行っていると推察される。
友人に頼まれて服の仕立直しをすることもあるとか。

三征西班牙との戦闘においては音鳴さんの補助を受け、音や風などを感じ取り、半径三十キロもの広大な空間を流体模型で一人で作り上げアデーレの指揮を補助していたが、
その精度は非常に精密であり、巨大な武蔵の運行を誤差二十七センチ以内で艦の挙動を管理できている。
自動人形達曰く、鈴が模型で指示をしてくれなかったら三回ほど武蔵は吹っ飛んでいるとか。
他教導院からは、そのことを音に聞いていると言われている。

トーリ曰く”ベルさんは俺達の『いつものまま』の味方”であり、鈴はそうではないと少しでも思えるならば違うと言え、
絶対に大丈夫だと思ったら頷けるため、外交官として武蔵側の判断が出来る。
2巻では英国への、4巻では伊達家への外交官として派遣され活躍した。
仙台城では伊達・政宗と交流を持ち、青龍武神を鎮めることにも一役買っている。

10巻中ではトーリが死亡し、創世計画を武蔵が行い失敗した未来でトーリの毛(と仮定する)から片桐・且元
産んだことが判明。彼とコミュニケーションを取る時最初は彼のことを解っていなかったものの、
襲名前のことを思い出し、失敗した未来の自分のことを推測、向井・生緒という彼の名をあてた。

史実では徳川家に仕える水軍担当武将として「向井正綱」という人物がおり、武蔵の挙動管理をしているのはそこからきている可能性がある。

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最終更新:2018年07月04日 21:46