"悲嘆の怠惰"

【武装名】 "悲嘆の怠惰"
【読み方】 ひたんのたいだ
リピ・カタスリプシ
【正式使用者】 立花・宗茂ホライゾン・アリアダスト
【対応】 「悲嘆」
【登場巻】 第1巻上~

【詳細】

「Lype Katarripsi」。「悲しみ(苦痛)の怠惰」の意。
三征西班牙八大竜王である立花・宗茂が使用する、腕を模した剣砲型大罪武装。第五武装。

ホライゾン・アリアダストの"悲しみ"に関する感情を元に制作されている。
一般的に、八つの枢要罪において“悲嘆”は“憂鬱”であり、後に“怠惰”に統合されたとされているため、三征西班牙には怠惰に投合された「嫌気の大罪武装」も保有している。

剣と砲身をつなぐ十字のシールドを備えるがこれは作者曰く三征西班牙に預けられてからつけられたらしい。
本多・忠勝曰く「デザインがダセえ」とのこと。現在の状態を指すのか、完成直後の元のままの状態を指すのかは定かではない。

他の大罪武装には確認されていない要素として、悲嘆の怠惰と並行して試作品となる神格武装が作られている。
蜻蛉切瓶割が該当するが、この3つの武器は「刃に相手を写す」ことで効果が発動するという共通点がある。

本武装の通常駆動は「刃先に映した対象をそぎ落とす」。
さらに大量破壊兵器としての真の力、超過駆動では十字架を組み合わせた仮想砲塔を作り出し、広範囲へ”悲嘆”を示す「掻き毟り」を発動する。

掻き毟りは手のような黒と紫のエフェクトが波のように襲いかかるというもので、魂の駆動を果たすと色が金色に変化する。
また柄尻に仮想砲塔を展開することで通常の砲撃を行うこともできる(実体弾も発射可能)。
個人兵器だが一撃で航空戦艦を撃破可能な破壊力を持つのだが、欠点として「掻き毟り」が完全に発動するまでには数秒のタイムラグが発生する。
そのため威力を全発揮する前に何らかの方法で阻害したりすることで、砲撃の威力を軽減することが可能。
作中では三征西班牙が所有する聖譜顕装のW発動、誾の十字双剣による障壁、道征き白虎の一重咆哮を発動させることでダメージはあったものの相殺することに成功した。

超過駆動の威力は宗茂で30%、ホライゾン初期値は60%の力で稼働しているようだが、30%の出力でも3kmの範囲を掻き毟る威力はある。

ホライゾン奪還戦の中で、所有者である立花・宗茂が本多・忠勝の一人娘である本多・二代に敗北、彼女の手から本来の所有者であるホライゾンの元へと戻った。
ホライゾンが触れると同時に大量の表示枠が展開し、正式所有者を彼女に再設定したのち「感情の創生へようこそ」という文章を表示。
トーリが支える中、"栄光丸"を超過駆動の掻き毟りにより大破させた。

そこから武蔵の貴重な戦力になる…かと思いきや2巻上にてホライゾンのベッドの下に置かれていたが何故か紛失。
後に回収した悲嘆の怠惰とホライゾンのOSが同期したことで機能拡張がなされていたことが判明。
いつの間にか使えるようになっていた収納空間に格納されていたため誰にも発見できなかった。
その後は他の大罪武装も収納空間に格納され必要に応じて取り出される形になっている。

大罪武装では数少ない、ほんとうの意味での大量破壊兵器であり、上述しているが携帯武器でありながら戦艦を撃沈せしめる凄まじい破壊力を有する。
宗茂曰く「制圧戦に適している」そうであり、機動力に優れた宗茂なら確かに有効に使えたのだろう。
しかし掻き毟りと言えど砲撃は直線的で完全発動までにタイムラグがあるため防御手段が多く、他の大罪武装の効果の前に防がれたり攻撃を砕かれたりして無効化されるという展開が増えている。
2巻までは栄光丸を撃沈したりサン・マルティンを1艦潰すなど見せ場も多かったが、三巻にてついにホライゾンに「使えない」と散々な評価を受ける。

宗茂本人はこの武器に対してそれなりに愛着を持っていたようで、ホライゾンにけなされている間外で膝を屈していたらしい(それを誾が慰めていると思われる場面が何回か存在する)。
そこからホライゾンのこの武器に対する扱いはさらに悪くなっていき、4巻下でこれを「宗茂砲」と呼んだ上に、新たに砲撃型大罪武装を入手した後の5巻上では「宗茂砲一号」、「真・宗茂砲」など言われたい放題である(その都度、宗茂が落ち込んでいる)。
終いには宗茂はその評価に開き直って自分で評価を書き換えたり無視したり、他人事のように流したりとかつての持ち主からの扱いも悪化した。
最近では宗茂が一定期間における命中率をグラフ化したりしている。

もとの所有者の発言から考えるに、"悲嘆の怠惰"は敵地に乗り込んで制圧する分には確かに有効なのだろうが、ホライゾンは普通に大砲としか使っておらず、固定砲台と化しているのが現状。
蜻蛉切や瓶割が通常駆動でも役立っているところを見れば、高速移動を得意とする宗茂であれば有効に使えた可能性が高い。
実のところ、大罪武装の中で大量破壊兵器と呼べるのはこの"悲嘆の怠惰"の超過駆動のみであり(その他の武装は、防御拘束武装解除用や対個人用が多く、対多数用の"憤怒の閃撃"でさえ、あくまで「対人」限定である)、その性能は今のところ宝の持ち腐れ状態に近い。

6巻下では、蟹江城攻めに向かう者達から、ホライゾンがこの時点で持っていた大罪武装のうちでもっとも頼りにされていた。
7巻下終盤において、ネルトリンゲン市北門へと吶喊してきたM.H.R.R.航空戦艦三隻に対して使用され、跡形もなく削り尽くすという戦果をあげた。

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最終更新:2021年12月21日 23:49