「私がM.H.R.R.総長、ルドルフ二世よ――――!?」
【所属】 |
M.H.R.R. |
【名前】 |
ルドルフ二世 |
【読み方】 |
るどるふにせい |
【種族】 |
不明(変態野郎?) |
【元ネタ】 |
ルドルフ二世 |
【字名】 |
狂人【ヴァージンニンガー】 |
【戦種】 |
不明 |
【HN】 |
不明 |
【登場巻】 |
第3巻下 |
【人物】
史実では
魔術等に傾倒し国政をほったらかしにしていた人物であり、その
歴史再現のためM.H.R.R.中枢から外され弟である
マティアスの手によって現在幽閉中の身。
歴史再現や襲名の関係上、血縁者であっても赤の他人が襲名することが多い中、珍しく彼とマティアスとは実の兄弟の関係らしい。
全く似てないが。
マティアス曰く「誰に対しても優しすぎる人」との事で、彼の言う事を一度も疑ったことがなかったらしい。
カルロス一世とは
歴史再現上の血縁関係にあったため、彼が
公主隠しで失踪した後、
末世に関する
研究データを全て受け継いでいる。
外見上は女性用のM.H.R.R.制服を着用した筋骨隆々のオカマ。
その実、彼は本物の変態であり狂人、オーストリア系のハプスブルク家が完成させた変態野郎(シェイプシフター)。
変態的な意味での変態であり、変態だから変態なのだとよくわからないお人。
ハプスブルク家(簡単に言うと結婚で家を発展させろという家系)は、出産しても死ぬ事のない身体を作るために、いかなる種族とも交配可能で、
無痛覚、高速再生、己の姿を相手の望むがままに変化させられる政略結婚の道具を作ることを目標に、母体に
術式を埋め込むようにかけ続け、その肉体で子を出産するという事を何代にもおいてくりかえし続けた。
その結果、術式が上手くいったのは女達ではなく男のルドルフ二世であり、研究成果として彼は無痛覚かつ驚異的な再生能力を持つ変態野郎として完成する。
なおこの研究には後に登場する
島・左近も関わっており、かなり広くやっていたようだ。
左近は彼の体質のプロトタイプと言えるが、ルドルフ二世ほど完成度は高くなく、首をはねられても再生するが痛みを消すことができない。
左近と異なり彼は傷を受けても痛みを感じないが、性格的に優しい彼は、そんな自分は人ではないのかもしれないと思い、人あらざる神を知ろうとし、近づこうとして
魔術を学び自分を強化したとされる。
幽閉に伴う引越しも、改派領邦なら
英国との交流を持っているため、英国式魔術や異族、亜神などの勉強ができるためである。
「狂人」と言われるのも、人間的にではなく(若干、いや割りとそっち方面も狂人ではあるが)生物的なものから来ている異名。
痛みが意味無いため両親から叱られたりという経験がなく、呼吸器も循環器も両断してさえ喋れる上に血煙となって即座に再生する高い再生能力故に、死なない自分とは何なのか、特別ではないのかという考えの末に、
「神」ではないかという思いに至る。
そう思ってからはルネサンスの彫像を目標に身体を鍛え、太古の神々は雌雄同体だったということから、男の方は鍛えた末彫像の神様と等しくなったため、
今度は女性の方ということで女性の姿を取るようになったらしい。女性用の制服を身に着けたり、女言葉を使うのはそういった経緯から。
その結果、ガチムチオカマな変態野郎という凄まじいビジュアルの存在が完成した。
彼の世話をするため幽閉先の塔に住まう120人の女性たちは皆ルドルフの暗殺を依頼されて赴いた者達であり、いずれも彼に敗北したものの、
だが現在はその懐の深さに敬服し、彼を心底から慕っている者達ばかりである。
その能力ゆえ、武器による負傷も毒を服用することによるダメージも全く効果がなく、全身を強化し鍛え上げているため相手の動きに合わせ自らを変化させその最大の力を持って相手を叩き潰す戦法が得意。
だがどうやっても人の痛みを理解できず、そんな自分を不出来と悩み、神に見捨てられたと結論づけて魔術に頼ろうと考えた。
皇帝となるのも本人が望んだわけではなく、形骸的な選挙すらなしでただ歴史再現にふさわしい家系で兄弟の兄だからという理由で解釈もなしに皇帝の座に担がれることになったため。
家の格で重役に就かされた人物は他にも
上杉・景勝がいる。
コレに関しては皇帝の選挙は形骸的なものとなっていたという史実も利用されたのだろうが、本人は自分よりも人間的で頭のいい弟が皇帝になるべきだったと考えており、
ルドルフ二世は己の存在に悩みながらも他者に理解されず、時代背景を利用した歴史再現によって自由を奪われたのだ。
なお弟の方は自分は頭が悪いと考え、P.A.Odaや、そこからの出向者に利用される傀儡となる道を選び、こちらもまた自由が奪われた…
と思いきや傀儡であることを逆に誇りとして結構やりたい放題やっている。
やはり弟のほうが適正があったんじゃなかろうか。
そして、3巻下における
カルロス一世の研究データを賭け
ネイト・ミトツダイラとの相対を行う。
運動するのに理想的な男性の体型と、瞬発力に優れた女性の体型の切り替えを高速で行い、ネイトと同じ姿となって瞬発加速で彼女を追い詰めていくが
、瞬発加速のコツを掴んだネイトにジャーマンスープレックスを
貧乳回避され、その隙に天井にたたきつけられた挙句大量の剣を叩きこまれハンマーで殴り飛ばされた。
四肢を切断しその再生もハンマーで殴り飛ばし本体を遠くへ移動させることで遅らせ、鎖を巻きつけられて壁に何度も叩きつけられる。
だがそれでも痛みはなく、変態して人狼女王、
馬鹿の姿に変わるもより激しい攻撃を食らい、激突した壁が崩壊し地上へと落下する間、延髄を剣で貫き、切っ先を塔に突き刺したまま超高速で落下することで神経に直接鉄の軋らせを叩き込むという方法でついに痛みを味わうことになり、その辛さから自害しようとするも、ネイトによって唐竹割りに両断され地面に激突し破裂した。
そして皇帝の開きとなって戦闘不能になり、破裂した身体も加護によって元通りとなるがなぜか女性の姿になった後(相対したネイトははじめから女性であった可能性を考えていた)、
侍女達とともに行方不明になり、皇帝総長の座はマティアスに引き継がれることになった。
それにより彼にまつわる歴史再現は終了し、以後行方不明だったが、極東の各地でその姿は確認されていたらしい。
10巻下にて、自らを完成させるための実験体である
島・左近及び
駒王丸の前に、以前と変わらぬテンションで再登場。
どうやら身を隠していた
インノケンティウスとやり取りをしていたようで、
大和を始めとする羽柴陣営に対する抵抗として、左近らと戦闘を行う。
「変態野郎」同士の驚異的な再生能力を発揮しつつの削り合いに、かつて戦い自分に変化を与えてくれたミトツダイラの姿を借りるなりして左近相手に相打ちに近い形ではあるが、勝利を収めた。
11巻中にてヴェストファーレン会議に参戦。草の獣に化けてこっそり会場に潜入していた。
三成を犠牲にされそうになりキレた竹中・半兵衛のハイダメージハイリターン政策により総長兼生徒会長が引きずり下ろされたM.H.R.R.の総長になることを宣言、受理された。
なおその時にマティアスからは兄さんが姉さんになっていたと言われた。
結局の所ルドルフ二世が男だったのか女だったのかはよくわからない。定かではないというか、よくわからない。
ネイトの感想によれば本当は女性だったという可能性もあり、弟の発言によれば少なくとも彼の知る中でルドルフ二世は女性だったわけではないらしい。
それらを解釈すれば、生まれながらの肉体は男性だったが、内面が女性的というか、心の性別が女性だった、ということだろうか。
初めて痛みを知ったことで意識を失った結果、変態野郎としての肉体が、彼の心の本質のままに変化した、のだろうか。
そちらを考えると非常に危ない気がするが…まぁうん。
最終更新:2020年05月22日 00:06