クリスティーナ

「……叶わぬ恋をしよう、とそう思っていたのでありますよ」

【所属】 瑞典【スウェーデン】
【役職】 総長
【名前】 クリスティーナ
【読み方】 くりすてぃーな
【種族】 「不明」
【元ネタ】 クリスティーナ女王
長岡・玉(ガラシャ婦人)
【字名】 不明
【戦種】 近接神術師
【HN】 自爆女
【登場巻】 7巻中

【人物】

グスタフ二世の死後瑞典を統治するクリスティーナ女王と、熱心な旧派奏者であり明智・光秀の娘であるガラシャ婦人こと長岡・玉を二重襲名した女性。28歳
HNの由来は、襲名元が史実で屋敷ごと爆弾で吹っ飛ぶことから。どこかの爆弾男と被る
初登場は7巻中だが、名前自体は「クリスティナ」として3巻当たりにも出てきている。

オラニエの血縁上の姪で、明智・光秀の娘、長岡・玉を二重襲名。これは両方共旧派の熱心な奏者であったという共通点がある。

M.H.R.R.にあるネルトリンゲン郊外に屋敷を構え、そこで清原・マリアとともに住む。
茶色の髪を結い、M.H.R.R.の女子制服を極東合わせにし着用している巨乳美女。挿絵などで確認できるが、口元にほくろがある。
料理も出来、情報収集能力に長け、一見完璧な女性に見えるが……

彼女はその上で頭や腹部、腰などにデコレーションした爆弾を装着している(後述の内奥の歴史再現のため。さすがに見た目がアレなためデコレーションは気を使ってのことらしい。花がらもあるとか)。
ただ最近は装着していないものの、隠し持ってはいるらしい。

なおどうやら本文中によれば着痩せするタイプなのか隠れ巨乳な模様。下着も派手目のものが多いらしい。
下記にあるとおり自爆する運命から解放された後も爆弾は持ち歩いてるようで、テンパると所構わず自害しようとし出してしまう。
8巻中の表紙に抜擢された際のイラストでも爆弾を所持していた。点火されてるようにも見えるが、武蔵では浅間神社の管理で不必要に火器が使えないようになっている。

元々襲名元であるクリスティーナ女王は三十年戦争の中盤で死去するグスタフ二世の後継者であり、女王となった彼女は戦争よりも政治的な手腕を用いて国を落ち着かせ、ヴェストファーレン会議でも恩情をもった和睦を望んだ人物。
それでいて明智・光秀の娘であるガラシャの襲名、とそんな複雑な二重襲名の指揮を取ったのは教皇総長インノケンティウス

聖連は大坂にいる織田の関係者であり、熱心な旧派の奏者、それも死後聖女に近い扱いを受けるとされる長岡夫人をクリスティーナ女王と重ねて襲名させることで、
旧派主力の聖連がムラサイ勢力の織田に対して干渉しやすくなりかつ、彼女の動きに合わせて三十年戦争中の欧州の足並みを揃えることが可能になる。
さらにはグスタフ二世が"死去"するまで、"クリスティーナ女王"を瑞典に召喚する必要もなく、長岡・玉として大坂に置き続け織田の情報を得る手がかりにも出来る、と政治的な意味合いの強い襲名であった。

だが実際のところ、長岡・玉としての襲名が先だったようで、石田・三成の手勢に屋敷を囲まれての壮絶な自爆という最後を遂げる彼女に、当時の聖連は情状を感じ、
屋敷ごとの自爆という最期を解釈で終え、別の襲名元を用意することで長岡・玉の死後もクリスティーナ女王としてその後も生きられるような配慮をしたとされている。

そのような情状を得られるくらい彼女自身ガチガチの旧派奏者であることを除いても、襲名の話がまとまった当時、旧派が主力の聖連にしてみれば有用性の高い人物であった。
しかし、羽柴M.H.R.R.と協同を始め、さらにK.P.A.Italia第二次木津川口の戦いで退け聖連を掌握してから彼女の運命は狂い始める。
大坂の長岡屋敷に身を置く彼女は羽柴麾下の屋敷に留められ、織田に対する仕込みであったはずの彼女の存在自体が人質という扱いに変わってしまい、こうなってしまうとすでに欧州の諸国にとって彼女の利点はなく、本国の補佐達と遠距離のやりとりで政治を行うしかない状態になってしまう。

長岡・玉、洗礼名「ガラシャ」、彼女が最期を遂げるグラツィア事件本能寺の変よりも後に起こったこと。

故に彼女に何かが起きた場合、他国より本能寺の変の再現を強制される恐れがあり、織田としても手を出しづらい存在だったのだが、
羽柴はM.H.R.R旧派勢力と手を組み、クリスティーナ側から彼女に対する歴史再現の権限を主張できるようになった。
旧派主力当時の聖連の支持で何年も生きてきた自分が、尽くしてきた教皇総長の聖連ではなく、敵である羽柴の聖連となり、
さらには人質となったことでグラツィア事件を起こす自分は周囲に対する足かせにしかならず、長岡・玉が爆死する歴史再現をこなせば羽柴側にダメージを与えられると判断した彼女は史実通りの"爆死"を望むようになる。

そんな中、京都で行われたM.H.R.R.の新人達に対する勉強会に、欧州のパイプ役として参加した彼女は、そこで自分の夫である長岡忠興を襲名した中等部の少年と出会う。
彼は屋敷を敵に囲まれた挙句の爆死という壮絶な最後を遂げる自分を救おうとし、それなりに伝手を駆使してきたものの彼女の意思を動かすことは出来ず、売り言葉に買い言葉という形で物別れに終わる。

ネルトリンゲンの戦いの歴史再現が迫る中、屋敷の至る所に爆薬をセットし身辺整理を進め、さらには自分の身体にさえ爆弾を装着した状態で巴御前と対談。
その中で、彼女は情報を司る身として集めたものから、歴史再現に関わる"何か"を巴御前、通神を傍受する武蔵側へと伝え、ついに自爆するための爆薬を時間指定で起動、表示枠を一枚手元においた状態で圧縮睡眠をセットし眠りにつく。

だが、忠興は武蔵の手を借りながらネルトリンゲンに到達、丹羽・長秀っを突破して屋敷に乗り込み、光る痴漢をふっ飛ばした際の騒動で圧縮睡眠術式が解除。
目を覚ました彼女は、何故か若干はだけた寝間着のまま"夫"と対面する。
ただ自分を求める彼を突き放し、残り数分まで迫った自爆に彼を巻き込まぬよう見送ろうとするが、その時トーリの助言を聞いた忠興は彼女が寝る前に開いていた表示枠に気づき、それを奪い取る。

彼が見たものは一枚の、自分の姿が写った写真であった。

忠興がクリスティーナの写真を見て一目で惚れたように、彼女もまた自分の夫になる人物について調べ、密かに写真を手に入れ、いつしか彼を想うようになっていた。
生きていても無駄だと告げると、忠興はそれでもいいから自分にその命をくれと叫び、その言葉に動かされるようにして、クリスティーナは忠興にお姫様抱っこされた状態で屋敷を後にする。
二人が屋敷を出た直後、光る痴漢をふっ飛ばした爆発に誘爆していなかった残りの爆弾が一斉に起爆し、屋敷は四散。
死のうとし、最期に叶わぬ恋をしようとしていたクリスティーナはその願いも叶うことなく、グラツィア事件の歴史再現を終えることになる。

なお、夫である忠興は中等部2年の14歳。それに対し彼女は28歳と2倍の歳の差カップルである。
本人曰く「こんなおばさん」と口にしているが、「お前がおばさんなら私は何だ」と巴御前を怒らせることに。

夏休みが開始してからは忠興と共に武蔵に滞在しているが、瑞典の都合などがあり、外交官の屋敷となっている。
カルロス一世のメモを武蔵勢に渡したり、本能寺の変に介入するとしたら敵に回る勢力の情報などを伝えたりした。
クリスティーナの立場を使えばそれなりに本能寺の変に介入できるが、あえて武蔵勢はそれを使わずカモフラージュの壁として仕様する予定。
瑞典側からは嫁ぎ先が決まったことで喜ばれたそうで、二学期に瑞典に帰ることとなっている。

10巻中では武蔵に関わるために夫に関わるある歴史再現について頭を悩ませることに。
それらに関するつぶやきを拾ったフアナがクリスティーナに対し深い感応を呼ぶこととなり、年の差カップルの悩みで共感する友人となった。
ちなみにフアナの場合は、男性の方が遥かに年上である。

10巻下では、まだ瑞典には帰っておらず地上武蔵を歴史再現によって石川・数正から防衛したりしていた。


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最終更新:2018年09月14日 00:18