7-4 変異

同じ起原を持つ細胞・個体・集団間に見られる形質の相違を変異という。
変異には、変化が子には伝えられない非遺伝的変異と、遺伝的な構成(染色体や遺伝子)が変化して、変異が子へと伝えられる遺伝的変異がある。

遺伝的変異は、体細胞・生殖細胞を問わず起こるが、子へと遺伝する変異は生殖細胞に起こった変異に限られる。
遺伝的変異のうち、親には見られない形質が突然現れることを突然変異と呼ぶ。
親に見られる形質の組合せがが、遺伝子の組換えによって変化するだけの場合は突然変異とは呼ばない。
突然変異はさらに、染色体の構成が変化することで生じる染色体突然変異と、DNAの塩基配列が変化することで生じる遺伝子突然変異に分けられる。

非遺伝的変異は、外部環境の影響によって生じる環境変異と、いわゆる「獲得形質」などに分けられる。
一卵性双生児で、遺伝子構成が同一(クローン)あっても、ごはんをモリモリ食べたほうは肥満になるし、節制した方は肥満にはならない。
環境変異とはこのような現象を指し、獲得形質は、トレーニングで筋肉モリモリになるような現象を指す。

また、自然界に生じる突然変異に対して、人為的な操作によって生じる突然変異を特に、人為突然変異と呼ぶ。

最終更新:2009年05月23日 18:29
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。