分離の法則

配偶子が形成されるとき、一対の対立遺伝子(つまり遺伝子は二つ)に注目してみよう。
するとその対立遺伝子は、配偶子形成時には離ればなれになって、それぞれの遺伝子が別の配偶子に受け渡される。
この事実を表現したのが「分離の法則」である。

分離の法則:配偶子形成の際に、一対の対立遺伝子は互いに分かれて別々の配偶子に一つずつ入る。

例えば、遺伝子型がAaという個体が配偶子を形成する際、Aとaという対立遺伝子はバラバラになって、それそれが別の配偶子に渡されることになり、結果として形成される配偶子の遺伝子型はAとaの二種類となる。
言葉をかえれば、Aaという配偶子ができたり、「遺伝子を持たない」配偶子ができることはない。
あるいは、対立遺伝子は配偶子形成の際に分離する、ということがこの分離の法則には表現されている、とも言える。

この法則は減数分裂に注目してみれば良く理解できよう。
分離の法則が表現しているのは、配偶子形成の際、相同染色体(二価染色体)が分離して別々に配偶子に入る現象である。

ただし、この分離の法則にも例外があって、例えば、コルヒチンを使って種なしスイカを作る時や、ダウン症などがその例となる。
最終更新:2009年05月21日 20:15
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