受精卵→桑実胚→胞胚

受精卵が卵割を始めてから、みずからで摂食活動をおこなう個体になるまでを胚と呼ぶ。
また、受精卵が卵割を始めてから成体になるまでの過程を個体発生または単に発生と呼ぶ。

個体発生においては、まずは一個の受精卵が卵割を繰り返し、細胞の数を増やしてゆく。
この時期は、一つの胚を構成する割球の数から2細胞期、4細胞期、8細胞期、…と呼ばれる。
受精卵→2細胞期→4細胞期の段階はすべて経割。
初めての緯割は第3卵割であるが、ウニは等黄卵であるため、この卵割は卵における赤道面でおこなわれる。

ウニ胚は8細胞期までは等割を起こすが、16細胞期になる時に植物極側の4つの割球が不等割を起こして大割球と小割球を四つずつ作り、動物極側の4つの割球は等割して8つの中割球を作る。

割球の数がある程度まで増加すると、胚全体が桑の実のように見える桑実胚期に到達する。
桑実胚は32〜64個の割球から構成され、その内部には卵割腔と呼ばれるすき間が形成される。

発生がさらに進行すると、割球はさらに小さくなってゆき、胚表面は滑らかになる。
この時期は胞胚期と呼ばれ、その内部には、卵割腔が発達した胞胚腔と呼ばれる大きな空洞が存在する。
最終更新:2009年05月21日 18:13
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