ストーリー

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dantesinferno

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地獄篇(Inferno)は、14000行からなるダンテ・アリギエーリ14世紀の叙事詩「神曲」の全3部のうちの第1部。Dante自身が主人公となる物語は、最愛の人Beatriceを探す死の国での旅物語となっており、地獄篇では、Danteが地獄の九つの圏(辺獄、愛欲、貪食、貪欲、憤怒、異端、暴力、悪意、裏切)を旅する様子を描いている。

EAによるプレゼンテーションは、本作のエグゼクティブ・プロデューサー/クリエイティブ・ディレクターであるJonathan Knight氏の司会により行われ、様々なセールス・ポイントを我々に解説してくれた。

更に、Knight氏と彼のチームは、古典文学と最新技術の奇妙な結婚が、いかに上手く行くかを見せてくれた。勿論、ダークで薄汚い地形、炎、悪魔、不気味なクリーチャーといった舞台設定もムードを決定付けるのに役立っている。加えてKnight氏は、Stephen Desilets氏(本作のデザイン・リードであり、OddworldやValve作品を手掛けた)、Mike Cheng氏(God of WarやMetroid Primeのレベル・デザインを担当)といった、彼のチームを構成するベテラン・デザイナーを紹介してくれた。ビジュアル・デザインは、神曲に多大な影響を受け、「Barlowe’s Inferno」という著作を持つSF/ファンタジー画家、Wayne Barlowe氏が担当している。

最初にプレーアブルとなるシーンでは、パイプから水のようなものが流れ込んでいる様子が背景に見えるのだが、じっと見てみると、それは水ではなく地獄へと絶え間なく送り込まれてくる人間の体である事が分かるのだ。他のシーンでは、罪人が一列になってボートへと歩いていく光景が目に入る。ゲームプレー自体も非常に面白そうな出来だが、少し立ち止まって周囲を見渡せば、目を奪われる光景が数多くありそうだ。


多くの敵キャラクターは叙事詩からの引用で、その正体が彼らと遭遇する事で紐解かれてゆく。Knight氏によると、原作には登場しないものの、Dante自身の家族といった周辺のキャラクターも少数ながらゲームには登場するとの事だ。

Knight氏によると、原作との最大の違いはその物語で、物語全体が短縮されていて台詞も抑え目、主人公はDanteを基にしているものの、原作の政治家/詩人よりもアクション・ヒーロー的になっているとの事だ。

我々が見たバージョンでは、ただのストーリーボードに過ぎなかったが、まずはカットシーンで物語が語られる。死神から奪い取った鎌を抱えて十字軍の遠征から戻ったDanteは、故郷に着くとすぐに最愛の人Beatriceが惨殺された事を知る。そして彼は、彼女を地獄から救い出すためのミッションに出るのだ。自らの罪によって”誘拐”されたBeatriceの魂をLuciferの手から救いだすため、Danteは九つの圏を戦い抜いていく過程で、フラッシュバックという形で自らの過去の罪と向き合っていく事になる。


ゲームプレーは、とにかくアクション満載だ。鎌を武器として使うのに加え、Beatriceから貰った十字架によって、魔法を繰り出したり、パワーアップした鎌攻撃を放つ事が可能となっている。例えば、コンテナを運ぶ悪魔に遭遇した時、十字架を掲げると悪魔を倒す事が出来、それによってコンテナ内のヘルスやマナ(魔法を放つのに使用する)を手に入れる事が可能となっているのだ。

Danteには様々な能力が備わっており、我々がプレーした2つのセクションでは、壁を上下に移動してロープを滑り降り、不気味な船に辿り着くとレバーを操作して足場を上げ、次のエリアへと続く扉へと辿り着く事が出来る。他の扉には頭と胸があり、開けようとすると命が吹き込まれるのだ。アクション・ボタンを連打すれば、鎌が怪物の顔面を砕き、扉と怪物が取り除かれ、通り抜ける事が出来る。

敵の種類は、地面を這う小さな悪魔から、倒すのに時間を要する巨大なボス的な存在まで様々だ。Danteには軽攻撃と重攻撃(XとYボタンで行う)があり、Aボタンでジャンプだ。左トリガーは防御だが、表面のボタンと組み合わせる事で、特殊攻撃を繋げる事が出来るようになる。敵に充分なダメージを与えたら頭上にシンボルが表示されるので、そこでBボタンを押すと、鎌を敵の首に当て切り落とすシークエンスを発動する事が可能となっている。


我々が見た短いゲームプレーの中にも、同様の残忍なアクションが随所に見て取れた。巨大な船を進んでいくと、船首にあった頭がDanteの方を向き、口がひん曲がって邪悪な微笑を見せる。船上での戦闘の後、巨大な獣がデッキ上に姿を現し、怒りに満ちた炎交じりの鼻息を吐く。よく見ると、獣の背中にも別のクリーチャーが乗っていて、ホーンを使って周囲を
怪物と戦いながら背中へとよじ登り、操縦士のクリーチャーを倒すと、巨大な獣を自ら操作する事が出来るようになるのだ。小さな敵たちを踏み潰したり、炎で焼き尽くしたり出来るわけだ。

今回のデモンストレーションで最も不気味だったセクションは最後に訪れた。ここでは小さな生物の群れが敵として登場するが、これは洗礼を受けていない赤ん坊なのだという。見た目はヨチヨチ歩きの赤ん坊なのだが、刃状になった腕を使った攻撃は非常に残虐だ。ビデオゲームで遭遇する、最も不快な敵だろう。

Knight氏によると、チームの優先順位はまずゲームプレーありきとの事で、だからこそ、これほど早い段階で実際にプレーさせてもらえたのかもしれない。Dead Spaceの時も同様だったが、そのDead Spaceのメンバーの多くが、このDante’s Infernoを手掛けているのだ。

360 GAMES ZONEより一部転載
http://www.360gameszone.com/?p=4992

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