紬が百合ノートをまとめているようです 唯「チャーハンつくるよ!」 1
唯「つくるよ!」

律「負けるかー!あたしもつくる!」

澪「私だってチャーハンにはちょっとうるさいぞ」

梓「やってやるです!」

紬「じゃ、じゃあ私も!」

唯「よーし、みんなでチャーハン大会だー!!」

ジュー ジャッジャッ

律「たまごとってー」

澪「はいよ」

梓「うー、先輩たち作るの早いです…」 トントントン

チーン

唯「よしっ」

紬「えーと、これをこうして…」

律「できたー!」

澪「はやっ!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

律「じゃあまずはあたしからだな。ほれっ」 コト

澪「へえ」

紬「あらまあ」

唯「オードソックスな黄金チャーハンだね」

梓「オーソドックスです」

澪「具がないのが貧乏くさいな」

律「うるへー!黄金チャーハンってのはそういうものなの!!」


澪「どれどれ」

唯「わくわく」

パクッ

唯「はふっ、はふっ」

澪「ほふっ、ほ、おお!これは!!」

紬「すごい、口の中でお米がぱらぱらっとほぐれる!」

梓「家庭用コンロでここまでパラパラにするとは…やりますね!」

澪「これは…炒める前に玉子をご飯に混ぜ込んだな、律っ!」

律「へへー、あったりー♪」

唯「ほふっほふっ」


紬「先にご飯と玉子を混ぜたらどうなるの?澪ちゃん」

澪「ああ。先に玉子かけご飯として混ぜてしまうことで、玉子がご飯粒の一つ一つをコーティングされ、
  その玉子が炒める時の油を吸収。結果として家庭用コンロでもパラパラのチャーハンになるわけだ」

律「業務用コンロがあれば別々に入れても大丈夫なんだけどな。家庭用ならやつぱこれでしょ」

唯「はむはむ!ほふっ!!」

梓「しかしこの味はそれだけでは説明つきません…塩とこしょうの他に何か入れてますね?」

律「ああ、ウェイパー入ってるからな」

梓「やっぱり!」

澪「それでこの味か…なるほど。道理で」

唯「ごちそーさまっ!」 カラン

律「あっ!!」

梓「ほとんど唯先輩が食べちゃいました…」

律「あ、あたしまだ一口も食ってないんだぞー!?」

紬「いい食べっぷりを見せてもらいました」

澪「まあまあ。それじゃあ次は私だな」

唯「澪ちゃんのチャーハン!どんなだろっ!」 ドキドキ

律「少しは遠慮しろっ!!」


澪「私はこのキムチチャーハンで勝負だ!」 ゴトッ

唯「わーい!!」

紬「あら」

梓「……」

律「……ぅわ」

澪「な、なんだよ…」

律「いや…別に…」

澪「なんだよ!私がキムチチャーハン作ったらおかしいか!?」

律「いや別にさあ、なんでもないっていってるじゃん…ムキになんなよ」

澪「いや私キムチは好きだけど、そういうのとかと関係なくてさ!キムチは関係なく好きだから!!」

唯「んもー、はやくたべようよー」 チン チン

澪「そ、そうだな。さあ食ってくれ」

唯「いただきまーす!」

梓「いただきますです」

ハムッ

律「へえ」

唯「おいしい!」

梓「これは…あとひく味ですね!」 パクパク

紬「キムチの酸味が食欲を刺激するわ!」

唯「このキムチの食感がうれしいー!浅漬けだからサクサクしてるの!」

律「それだけじゃない。玉子を使ってないのにご飯もパラパラしてる…これは?」

澪「ふふふ…キムチの力だよ」

澪「炒める時にキムチの漬けダレを適量加えることでご飯をパラパラにしたのさ」

梓「なるほど!それでこんなにパラパラになったんですね!」

唯「でもそれじゃべちゃべちゃにならない?」

紬「いえ、適度に蒸発させればべちゃっとするのは防げるし、それどころか…」

律「ご飯に適度な塩気と酸味を加える調味料になるってわけか!!」

澪「ふふふっ、だから言ったろ?キムチチャーハンで勝負だって!」

梓「確かに…っ、このキムチチャーハン、隙がないですっ!!」

唯「はむ!はむ!……む」

紬「あら、どうしたの唯ちゃん。お水いる?」

唯「あ、違うのそうじゃなくて。はむ、んー。……コチュジャン入ってる?」

澪「おっ!?よくわかったな唯。牛コマに醤油にコチュジャン少し入れて下味つけたんだよ」

梓「絶対味覚!?すごいのかすごくないのかわからない人だ…」

律「えーこれ牛だったん!?早く言えよー!そしたらもっと味わって食べたのにー!!」

澪「貧乏くさいこというな!はずかしい」

律「むー」

唯「ごちそうさまーっ!」 カラン

紬「今度はみんな同じくらい食べられたね♪」

律「といってもほとんど唯と競争してる感じで落ち着かなかったけどなぁ…」

唯「ふふっ、そんなりっちゃんに大ニュース!次は私のチャーハンだよっ!!」

律「おお!それなら急いで食わなくても大丈夫だな!!」

梓「どうでしょうか…唯先輩ならおかまいなしにガッつくような気がします」

唯「あはは!やっぱあずにゃんわかってる~っ♪」

律「否定しろよ!!!」



唯「はい、これがわたしのチャーハンだよ!!」 コト

澪「へぇ…」

紬「ミックスベジタブルに、玉子…は、炒り玉子状態になってわね」

律「こりゃ完全に具だな。黄金チャーハンってわけでもない」

梓「普通…のチャーハンですねえ」

唯「さ、みんな食べようよ!」

パクッ

梓「あっ…」

律「ああ…」

紬「うん」

澪「なんだろうこの感じ…」

律「……あ!お母さんが作ってくれたチャーハンの味だ!!」

梓澪「それだあーっ!!」

唯「えへへー」

澪「そうそう、そうだよー。ミックスベジタブルってお母さんの味だよな」

律「昔はチャーハンったらさ、こういうものだったよなあ」

梓「いつからかチャーハンの味にこだわって、大切なものを忘れていた気がします…」

律「そうだよな。今日はチャーハンよー、って聞いただけで、ワクワクしたあの感じ!」

澪「思い出すなあ。子供の頃のあの感動」

紬「…そ、そうね!!」

梓「ごちそうさまでしたっ」 パンッ

律「い~いものを食べさせてもらったわぁ」

澪「チャーハンを通じて子供時代を思い出させるなんて…やるなぁ、唯」

唯「えっへっへ~♪」

紬「そっ、そうね!うん!わかるわ!わかる!」



グツグツグツ

唯「あずにゃんまだー?」

梓「ふふふ、でーきましたよ?」

ジャアー!! トロトロトロー

唯「うわあ!あんかけチャーハンだ!!」

澪「ぬお!そう来たかー!!」

律「うわー、手間かけてるなぁ」

紬「なるほど、こういうのもあるのね」

サクサクッ ハフハフ ホフッ フモフッ

律「ンまああああああああああいっ!!」

澪「はあっ!あんかけが絡まりパラパラになったご飯の粒がサラサラと喉を通り抜けてゆくこの快感!!」

唯「たまんないっ!もう、たまんなァいよおっ!」 ハフモフ

紬「へえ、これは本当においしいわ!梓ちゃん」

梓「えへへ、手間をかけたかいがありました!」

カツッ

律「あ!!唯そこあたしの領地っ!!」

唯「関係ないもん!はむもむっ」 ハフハフ

梓「あ、唯先輩!気をつけないと」

唯「はふっ!はふ!はふぃ!あふ、あふいーっ!」 ハフハフハフハフ

梓「唯先輩、お水ですっ!」

唯「んくっ、んくんくんく…はひー」

律「さすがあんかけ…普通のチャーハンのようにはいかないな」

澪「いや、普通はわかるだろそれ」

唯「ごちそうさまでしたー!!」 カラン

梓「おそまつさまでした」 ペコリ





澪「さ、あとはムギのチャーハンだけだな」

唯「どんなのかなー?わくわく!」

紬「えっ…み、みんなのチャーハンで、もうじゅうぶんお腹一杯になったし、いいんじゃない?」

律「ん?そうでもないぞー。ほとんど唯食ってたし。ムギは小食だなー」

唯「ムギちゃんのチャーハン食べたーいーっ!」

紬「そ、そう…ええと…」

紬「お、お口に合うかわからないけど…」 コト

澪「こ、これは……」

梓「なんというか…」

唯「…ご飯がぼってりしてる」

律「こら、唯っ!」

紬「ご、ごめんなさい。チャーハンって作ったことなくて…」

パク パク モグ

澪「…うん」

律「うん」

梓「……」

唯「うんうんうん!」パクパクパクパク

澪(積極的にごはんをほぐさないとこうなるって見本だなぁ)

律(慌てて油足したんだろうなぁ。無駄にギトギトしてる)

梓(ゴテッとまとまったご飯の中身、やっぱり味ついてません)

唯(ご飯を食べてるーっ!って感じだね!!)

紬「ごめんなさい…みんな本当にごめんなさい…」

唯「というわけで第一回チャーハン大会終了でーす!」

律「おー。優勝は誰だ?」

唯「え?そんなのないよ?」

澪「えっ」

唯「みんなでチャーハン作って楽しく食べようって大会だもん!」

梓「そうだったんですか…」

唯「みんなとってもおいしかったから、それで大会は大成功だよ!!」

紬「唯ちゃん……」

唯「じゃあみんないくよ!?せーのっ!」

律澪梓紬「えっ?」

唯「チャーハンさいこーっ!!」

梓「え?あ、チャ」

澪「チャーハンさぃ…あれ」

紬「チャーハンさいこう!」

律「チャーハ…あ、出遅れた…」

唯「ありがとおおおおおおおおおおおおおおっ!!」


チャーハン編 完